ワイン業界専門誌「デキャンター.com」によれば先週テキサスのダラスで行われた、ますます難しさを増す米国の「マスター ソムリエ」の試験に70人が挑み、ただの1人だけが合格した。
最近この難関である米国のマスターソムリエへの挑戦が映画になったことにより、人気が高まっているのだが、その分さらに難しさが増しているようだ。
ワイン関係のことをただ覚えるだけではダメで、なぜそのワインはそんな味わいなのかを説明しなければならないらしい。
試験の内容は年を追うごとに益々困難さを極めているが、これは最近のワイン業界の変化が激しいことに寄るらしい。だから、受験者は常に止まることなく新しい状況をつかんでいる必要があるのだそうだ。
米国マスターソムリエ合格者の数は、受験者のだいたい10%前後だが、年によっては今年のように70人挑戦して1人合格だったり、2005年のように26%が合格したりと変動が激しいようだ。
この米国マスターソムリエの試験が開始されて約40年になるが、マスターソムリエの紫色のピンをもらった人は202人のみ。
米国のマスターソムリエと英国のマスター・オブ・ワインのどちらが難しいのか分かりませんが、マスターソムリエ挑戦の映画紹介を見れば、相当サディスティックに自分を追いつめて勉強しても試験に受かる可能性は低いという大変な世界のようです。
これほどの勉強が、レストランなどで深夜までソムリエとしての業務をこなしながら出来るのか?また、レストランでのワイン提供にそこまで難しい話をする必要があるのか?それよりもお客さんに楽しんでもらう方がレストランの商売につながるのではないか?などの疑問を蕨市あたりの街場の酒屋としては持った次第です。
しかし、だからこそ「マスターソムリエ」に対する憧れは強くなるのかも知れません。
「マスターソムリエ」も「マスター・オブ・ワイン」も日本人の保有者はまだいないと思います。もしどちらかでも取得すれば、少なくとも日本のワイン業界では話題になります。
そして「一気に日本のワイン業界の第一人者になれるかも知れない!」チャンスがあるわけですね。
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