日本経済新聞によれば、日本ワインの市場拡大にともない日本の大手ワインメーカーはそろって増産体制に入るのだそうだ。
【日本経済新聞に掲載された「日本ワイン市場」のグラフ】
「日本ワイン」とは?
国産ブドウを100%使い、国内のワイナリーなどで醸造・瓶詰めされるワイン。輸入したブドウ果汁を使い国内で醸造する国産ワインとは区別される。
輸入品も合わせた国内のワイン需要のうち3%程度を占め、市場規模は推定で100億円を超える。山梨県や長野県を中心に全国役200カ所のワイナリーで生産されている。
国際的なワインコンクールで受賞する商品が増えており、品質の評価も高まっている。
大手日本ワインの動向は?
サッポロビールは長野県池田町で栽培したブドウの調達を始める。ワイナリー「グランポレール」で3年後をめどに生産量を現在の3割増にする。
キッコーマンは山梨県甲州市で新しい醸造棟を稼働する。1000円~1500円のワインを中心に生産して、日本ワインの売上高を2倍に引き上げる。
サントリーワインINは山梨県と長野県に持つワイナリーの生産設備を増強した。2015年をめどに12年比で約7割増を販売する。
サントリーさんの調べでは輸入品を含めた国内ワイン需要は2012年で、前年比18%増の35万1000Kリットルと5年連続で伸びている。日本ワインの比率はまだ小さいが、各社は成長の余地が大きいとみて販売に力を入れるとのこと。
ワインの消費が伸びている日本の市場で、日本ワインの市場が急拡大しているとはいえ、全体の3%しかないとは、どう考えても少なすぎるのかも知れませんね。
そして、酒屋として注目したいのは日本各地に生まれているワイン特区での、いわゆるブティック日本ワイン。そのほとんどは規模が小さく、入手が簡単ではないのですが、その分個性もありそうな気配。
温暖化の影響なのか北海道でも夏の昼間は30度を超える暑さ、そして山間部で朝夕が涼しいとくれば、なかなかサウンズ・グッドな状況ではないかと思う次第。日本ならではのテロワールが表現できたら素晴らしいですね。
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