南アフリカのワインでは、今まで試飲した中で最も良く出来ていると感じました。
そのコストパフォーマンスの良さ、レベルの高さにホントにビックリ!マンガ「神の雫」でも取り上げられて、知っている人にとっては有名な南アフリカのワイナリーらしいのですが、ある試飲会で今回初めて試飲させていただき、ホントに驚きました。
「ボルドーのグランヴァン」か!?それとも「オーストラリアのカルトワイン」か!?といった印象。その凝縮感と滑らかさは、流石に「神の雫」に取り上げられただけのことはある感じです。
最も高価な赤ワイン「ネイピア・レッド・メダリオン2007」で希望小売価格4千円(税抜き)。飲んでビックリの超コスパワインです。フレンチオークの小樽で2年間熟成後、さらに2年間の瓶熟成を経て出荷。マスター・オブ・ワインのアンドリュー・ジェフォードさんは、このワインを「ケープタウンのラトゥール」と評したらしい。
その滑らかな凝縮感はエスプレッソコーヒーあたりを連想させるほど。
また、写真奥のブランデー「サー・ジョージ・ポットスティル・ブランデー」希望小売価格5千円(税抜き)がまた素晴らしく美味しい。シュナンブランから造られたこのブランデーは、なんと小樽に5樽だけの希少品。やわらかくて香り高いブランデーです。
説明によれば、ネイピア・ワイナリーのあるウェリントンはケープタウンから山の方へ80Kmほど入った場所にありる40ヘクタールほどのブティックワイナリー。ニュージーランド、オーストラリア、チリ、アルゼンンチンなどと同じく、強い日差しと冷涼な海風、個性ある地質により理想的なブドウが生産されるようだ。
また、それらの地域のワイナリーと同じように歴史は浅い。1989年にイギリス人のマイケル・ラウブザーさんが立ち上げたワイナリー。初のヴィンテージは1994年以降で、ボルドーやローヌ・スタイルでのワインを生産し、特にイギリスで高い評価と人気を得ているとのこと。
ネイピア・ワイナリーの低価格シリーズ「ライオン・クリーク」もスゴ過ぎるコストパフォーマンス。とても千円ぐらいのワインとは思えないほどの品質です。
南アフリカのような、いわゆる新世界のワインには、フランスやイタリアと違い、その国の料理を出すレストランとともに広がったり、古い歴史からくるブランド・イメージがあったりはしません。しかし、その分「ネイピア」のような割安感があるように思えます。
お使い物ではなく、自分自身だけのために購入して保有して熟成を楽しむのなら「ネイピア」のようなワインは、恐ろしくアンダーバリューなワインではないでしょうか。
”目からウロコ”的ワインですよ。ホントに!
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