“ワイン”の記事一覧

「D・ヴァンソン・パリ コルナス”グラニット30”」新世代の偉大なワインか

先日アルザスとローヌ・ワインのセミナー&試飲商談会が都内で開催されました。

その試飲セミナーで最も注目されたのがこの北ローヌのAOCコルナスの赤ワインでした。

まず、そのセミナーの講師であるフランスから来日されたローヌ・ワインの代表者自身がそのワインの質の高さに驚いて「・・・・なんだこのワインは・・素晴らしいワインですね・・・・どこのワインだ・・・・?」って。

その前にセミナーを終了している学者さんでもあるアルザス・ワインの代表者も飛び入り参加してそのワインの素晴らしさをコメント。「・・・・このワインは、非常に上質なアルザスのリースリングと同じストラクチャーを持っている・・・・私ならあと10年~15年は寝かせて楽しみたいワインだ・・・・・・・・素晴らしい・・・!」と。

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【ドメーヌ・ヴァンソン・パリ AOCコルナス グラニット30 2011】 シラー100%

北ローヌのワインファンの一人として、これはただ事ではない発見。早速セミナーの後に輸入業者さんの出展ブースへ行ってみました。

そしたら輸入業者さんは、日本でワインの輸入を始めたばっかりのフランス人青年。しかもかなりのイケメン。自国のワインの素晴らしさを伝えたくて脱サラでワインの輸入業を始めたのだとか。

それでも、この「グラニット30」は既にフランスの三ツ星レストランの大御所的ビック・ネーム複数に採用されているほどのワイン。クオリティの高いワインを日本で紹介したいという崇高な考え方の輸入業者さんなんですね。

自然派ワインらしく軽やかで、非常に洗練されたエレガントさがありながら、しっかりとした味わいのストラクチャーを持ち、後味の長い余韻を持つこのワインは、なんと傾斜30度の畑から大変な思いをして造られるワインなのだそうだ。

 北ローヌで将来的に非常に期待の持てるワインであることは間違いなさそうです。

ちなみに、ローヌ地方とアルザス地方のワインはラベルに記入はしてませんが、ほとんどオーガニックな造りなのだそうだ。それはアルザス地方はフランスで最も乾燥した地域で、ローヌ地方はミストラルと呼ばれる強い北風がほぼ一年中吹き荒れている地域なため。

オーガニックのレベルへの表記は各生産者の主義によるとのこと。

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「ジンファンデル」カリフォルニアとベストな相性

近い将来、アメリカ・ワインの関税が撤廃となる可能性が高いのだそうだ。そうなれば以前チリ・ワインの関税撤廃でチリ・ワインのブームが起きたように、こんどはアメリカ・ワイン・ブームが起きるかもしれないとのみかたもあるようだ。

カリフォルニアのZAP(ジンファンデル愛好家&生産者連盟、通称ザップ)は、300社のワイナリーと5,000名の消費者愛好家から構成される非営利団体。

そのZAPの上級コンサルタントであるリチャード・フローレンスさんによる「ジンファンデルの地域性」のセミナーが開催されました。

フローレンスさんは、いわゆるカリフォルニアの人らしく、インテリながら、非常に気さくでオープンマインドな印象の、おしゃべり好きな感じのおじさん。まるで生徒に人気のある校長先生みたいな方でした。

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 さて、そのワインですが、濃くて深みのある色合い、ダークチェリー系の香り、パワフルで熟成感、凝縮感のある酒質、しっかりとしたストラクチャーと、カリフォルニアのジンファンデルは非常に完成された味わいのワインであると感じた次第。

 それもそのはず、カリフォルニアのワインメーカーは皆さん素晴らしいく優秀な方ばかり。ジンファンデルに関してはもちろんですが、たぶんワイン造りに関しても世界最高峰の研究が行われ、その研究結果にもとづいてブドウやワインを生産している結果ではないでしょうか。

 驚いたことにジンファンデルの種類は約700種。イタリアのプリミティーボと同じブドウ品種とも言われますが、DNAを調べた結果では、「ジンファンデル」はイタリアの「プリミティーボ」やクロアチアの「クレニャック」と親戚ではあるが、同じではないのだそうだ。

 しかし海外から持ち込まれた品種なのは確かで、ウィーンからニューヨークへ持ち込まれたのが始まり。その後ゴールドラッシュに沸くカリフォルニアへ移されたのが1852年~1857年。その後にはフィロキセラの被害に襲われたりもしたのだが、ジンファンデルだけは生き残ったのだそうだ。

そればかりかジンファンデルはカリフォルニアの気候に良く適合し、ブッシュ・スタイルと呼ばれる植えっぱなしで100年を超える古木が多くあるとのこと。古木はもろくすぐに折れてしまうのだが、いまだにブドウの実を付けるようだ。

イタリア系が多かった様なのだが、そんな移民の人達が植えた古木と、カリフォルニアの最新技術との融合が現在のカリフォルニアのジンファンデルと言えるようです。

今ではカリフォルニアのジンファンデルはプレミアム・ワインですが、それでもカベルネ・ソーヴィニョンなどに比べれば、かなりの割安感があるような気がします。

ゴールドラッシュでほとんど無法地帯だった地域へ移って来た人達の子孫は、やっぱりものすごく前向きでガッツある人達。「ワインで天下取ったるわい!」みたいなガッツがワインにも表現されているような気がした次第です。

 

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「ラ・パッション グルナシュ」旨安大賞・・・やす過ぎでは・・!?

酒屋のオヤジにとって、”ルーションのワイン”と聞けば、なんだか心のトキメキを感じる響きがあるのかも知れません。

それは、「最近ルーションのワインって来てるよね!!」みたいな、ただごとならるポテンシャルをルーションのワインに感じることが多いから。

その中でも、このワインはスゴイ!・・・・ホントに!何がスゴイってこれで価格が1本千円ちょっとなところがスゴ過ぎ。

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【ラ・パッション グルナッシュ】 ”AL15%” 750ml 価格は千円とちょっと!

 ルーション地区とは南フランスのワイン生産地域で、ラングードック・ルーションとひとくくりに呼ばれることの多い地区のスペインに近い方の地区。その中でもよりスペイン国境に近い、わずか数十haの小さな産地であるモーリー地区の畑から、大切に手摘みしたブドウで造られたワイン。

そのモーリー地区のブドウを、近くのこれまた小さい小さい農協が買いつけて特別なワインにしました。

このワインを日本の自然派ワインを得意としている輸入業者さんが探し出し、タンクごとそのワインを購入。そしてラベルデザインまでオリジナルで製作し、お得感たっぷりに日本市場で販売しているワインなのです。

 そして遂には日本のワイン専門誌「リアルワインガイド」で ”旨安大賞” としてみごとにその表紙を飾ったのだそとか。

その時のコメントが:

「ワインは自然派の香味。特に酵母香の風味がとても良く、このワインの個性をかたどっている。甘く、しっかり味がついて、口中でベリーと酵母とメントールの風味がある。基本的にはスルスル入る幸せなワインだが味も酒質もしっかりしており、グリップがある。これは本当に素晴らしい旨安ワインだ。」徳丸真人

 飲めば分かる「なんでこんなに安いの!?」って感じるワイン。酒屋のオヤジ自身もそうなのですが、特にグルナシュ好きにおススメなワインです。

 

 

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「祝国慶節」中華料理に合うワインは?

10月の初旬は中国のゴールデンウィークと呼ばれる、中国建国記念日である国慶節の大型連休。

日本のゴールデンウィークと同じく帰省して家族や友人とお祝いをしたり、海外旅行に出かけたりと大にぎわいのようです。

さて、そんな中国のお祝いで欠かせないのが世界的に人気の中国料理。そこで「中国料理にはどんなワインが合うのか?」が酒類専門の情報サイト「ザ・ドリンク・ビジネス」に紹介されておりました。

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中国は広いため地方によって様々な料理のスタイルがあるのは周知のとおり。辛い四川料理から上海の蒸し料理まで様々です。

中華料理に合わせるワインの賢明な選び方は、まずタンニンの強い赤ワインは避けた方が良いとのこと。そして、一般的には軽めであまり複雑過ぎない味わいのワインを選ぶことなのだとか。

 北京ダック

チャイナ・ラグジュアリーのサイトを運営するチェンさんは北京ダックにはロワール地方のシュナン・ブランをおススメしている。クリスピーな皮と脂の乗った肉に甘みのあるソース、ネギ、キュウリの組み合わせはリッチで深みのある味わい。ここに軽快な印象の、ほど良い酸味や甘みが感じられる白ワインは良く合うのだそうだ。

四川料理

スパーシーな四川料理にはアルザスのリースリングがおススメなのだとか。樽風味のないドライな味わいの中にフルティーさのあるアルザスワインは中国のスパイシーな料理と良く合うのだそうだ。

 点心、飲茶

香港の二つ星レストランのワインエキスパートであるユーさんは、この点心・飲茶にはシャンパーニュがパーフェクトに合うとしている。デリケートな魚介類の味わいや、揚げ物などがある点心・飲茶にはほど良い酸とシュワっとした泡のシャンパーニュが合うのだそうだ。

揚州のチキン料理

揚州のチキン料理はソフトでやさしい味わい。ここに中国ハムやタケノコも加わる。この南中国の料理は軽くてフレッシュな味わいが人気なのだそうだ。チャイナ・ニュー・エクスプレスのファンファンさんはこの料理にはボルドーのグラーヴの白がおススメなのだそうだ。リッチで力強い風味のワインとフレッシュ感のあるお料理は合うのだとか。

甘酸っぱい中華料理

甘酸っぱさのある中華料理にはチリのロゼワインが素晴らしく合う、と有名ワインブロガーのバケットさん。いろいろな風味が混ざり合った甘酸っぱい中華料理を食べた口の中を見事に中和してくれるのだとか。

 

日本人の酒屋のオヤジとしては、飲茶とシャンパーニュという組み合わせが、想像するだけで美味そうな組み合わせだなあと感じた次第。

流石は香港の二つ星レストランの提案ですね。非常にリッチでゴージャスな感じがして、ワインと料理のペアリングがどうこうと言うよりも、そのゴージャスな雰囲気に食べる前から大満足しちゃいそうです。

「中華とワイン」ってなんだかゴージャスな響きですね!

 

 

 

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「バルコ・ヴィエホ」安ワインで一頭地を抜く!

「安ワイン」という呼び方は良くないかも知れませんね。

それでも、いわゆる安ワインと呼ばれる1本千円を大きく下回る価格で、ここまで良く出来たワインはそう多くはないと思うのです。

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【バルコ・ヴィエホ シャルドネ と カベルネ・ソーヴィニョン(チリ)】

 1本千円を大幅に下回るような、いわゆる安ワインの良し悪しは、その味わいのバランスがすべてと言えるかも知れません。それ以上を求めるには、生産者にとって無理のある価格設定だと思うからです。

しかし、驚いたことにこの「バルコ・ヴィエホ」は、そのバランスが良いだけではないのです。豊かでやわらかい果実味、ボリューム感など、その価格からは想像できないようなレベルの高さなのです。

たぶん造りのコンセプトからして、いわゆる安ワインとは違うのだと思います。一般的に全体が高いコスパがあるとと見られているチリワインの中でも、これほどまでにコスパの高いチリワインはそう多くはないのでしょう。

資料によれば、 なんでもフライング・エノロジストの異名を持つ、世界を駆け巡っているようなワイン造りのコンサルタントで、ハイエンドのボルドーワインなどにもアドバイスするヒュー・ライマンさんという方が手掛けているブランドなのだとか。

たぶん世界の低価格ワイン市場に向けてデザインされた超コストパフォーマンスの高いワインなんですね。

また、この「バルコ・ヴィエホ」には写真のカベルネ・ソーヴィニョンとシャルドネの他に、ワンランク上の価格帯のピノ・ノワールもあります。このピノ・ノワールもまた、その華やかな印象の風味が特徴的で、これまた非常に高いコスパを感じるワイン。

「このワイン、世界市場を相手に将来スゴイことになるかも!」って感じるワインです。

気軽に試してみて下さい。

 

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