“ワイン”の記事一覧

「バローロ」ワイン好きなお父さんへ”王様のワイン”

ワイン好きなお父さんへの「父の日」の贈りものには、やっぱりワインが一番でしょう!

ワインには赤、白、ロゼ、スパークリングとありますが、一般的に男性には赤ワインが最も好まれます。それも、やっぱり贈りものですから、高級ワインとして名の通ったビッグネームを喜ぶ方は多いように思います。

しかし、いまどきのワイン好きのお父さん方の、ことフランスワインに関しての知識には凄いものがあるのです。ならばイタリアのビッグネームは如何でしょうか?

トップ・エンド・ワインの最近の傾向としては、割高感のあるフランスワインが値下がり傾向にあり、お得感のあるイタリアワインが値上がり傾向にあります。贈りものとしても、もちろんお得感のあるワインの方が最適だと思うのです。

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王様のワインと呼ばれる【バローロ】

最近ではボルドーやブルゴーニュに割高感があるため、そんなフランスワインの代わりにトップ・エンドのワインを扱うワイン商に買われているのが、イタリアはピエモンテのバローロなのです。

しかし、バローロのワインをいくつか試飲して分かるのは ”バローロは個性がバラバラで難しい” ということ。

伝統的な造りのガッチリとした濃厚さのあるワインから、エレガントでしなやかなワインまであるのです。伝統的なガッチリ系のバローロは何十年も寝かしておいて楽しむのには非常におススメできますが、購入してすぐに楽しむ場合には酒屋としておススメしにくい。

もちろん、蔵出しの大古酒でお手頃価格のワインでもあれば仕入れたいとは思います。でもなかなかお目にかかれません。

だから、酒倶楽部ステップで現在扱っているバローロは、購入してすぐに飲んでも楽しめるバローロだけ。エレガントでしなやかさのあるバローロです。

まさかワインを贈った相手に、「20年待ってから飲んでくださいね(汗)」とは言えませんからね。

ワイン好きなお父さんへの「父の日」の贈りものに、すぐに飲んでも美味しい”ワインの王様”「バローロ」は如何でしょうか?

 

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「リパッソ」=「アマローネ」+「ヴァルポリチェッラ」のコスパ

先日のワイン会で人気のあったワインが、北イタリアのお得感ある味わいの「リパッソ」。

「リパッソ」とは北イタリアのヴェネト州で生産される、高級ワインであるアマローネの生産者だけが伝統的に行ってきた独自の技術。アパッシメントと呼ばれる陰干ししたブドウを使って造られるアマローネの搾りかすを再利用した、アマローネの2番出汁的なワインです。

だから価格はアマローネの半額程度。アマローネの風味をお得感を持って楽しめるワインなのです。

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【リパッソの醸造技術で造られたワイン】

アマローネはアパッシメント(陰干し)して水分を飛ばし、極端に糖度が上がったブドウを発酵させる、非常に手間暇のかかるワイン。濃厚な果実味や凝縮感があり、なめらかでふくよかさのある官能的な味わい。

一方、アパッシメントを行わずに一般的なワインの製造方法で造られたこの地のワインが「ヴァルポリチェッラ」。アマローネほどの濃厚さはありませんがエレガントでなめらかさのある味わい。価格はアマローネの3割程度でしょうか。しかし決して安ワインではなく、DOCワインでもあります。「こっちの方が好き!」とおっしゃるお客様もなかにはおられます。

そして「アマローネ」+「ヴァルポリチェッラ」が「リパッソ」になります。アマローネの搾りかすが残る樽の中に、別に造られたヴァルポリチェッラのワインを入れ、再度アルコール発酵させます。ヴァルポリチェッラのワインにアマローネ由来の深みが加わるのです。糖度の高いアマローネの搾りかすだからこそできる技なんですね。

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ヴァルポリチェッラでも十分に美味しいワインなのですが、なぜアマローネを造る必要があったのか?

もともとアパッシメントを施したワインはレチョートと呼ばれる甘口ワインを造ることを目的にしていたのだとか。それがあるとき発酵し過ぎて、甘口のワインではなく辛口のワインになってしまった。ところがその失敗したの思われたワインは意外にも美味だったことからアマローネが誕生したのだそうだ。

そして、その後にアマローネの搾りかすを再利用したリパッソの技術が誕生したようだ。

北イタリアの独自の伝統的な醸造技術で造られた、アマローネとヴァルポリチェッラ、両方の美味しさが楽しめる「リパッソ」は如何でしょうか?

 

 

 

 

 

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エルニーニョ現象でボルドー・トップ・エンド・ワインは?

今年は5年ぶりに世界各地で異常気象をもたらすとされる、エルニーニョ現象が発生する可能性がかなり高いのだそうだ。

もう既にワイン生産地ではエルニーニョ現象が原因なのか、異常気象の影響を受けている。

チリでは収穫期に霜、カリフォルニアでは干ばつとワイン生産にとっての悪影響が出てきている。

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前回のエルニーニョ現象の発生は2009年。ボルドーの偉大なヴィンテージである2009年と重なります。つまり世界各地での異常気象の発生が、ボルドーを含むフランスでは好影響となった可能性もあるわけです。

一般的にはエルニーニョ現象の影響は日本では冷夏で野菜などの価格が上昇。また、アメリカでは干ばつで穀物などの価格が上昇するなどと言われていますが、ヨーロッパではブドウ栽培にとって理想的な気象となる可能性もあるということでしょうか。

そしてもし実現して、トップ・エンドのボルドーワイン2014年ヴィンテージが世間の誰もが認めるような偉大な年となれば、ラ・プラース・ドゥ・ボルドーと呼ばれるボルドー・ネゴシアンからも「・・・・・もう大損させられることはないでしょ!」と、またいい関係に戻れるかも知れないわけですね。

販売価格だって下げる必要がなくなるため、シャトーにとっても素晴らしいことなのでしょう・・・・・でも価格を上げ過ぎれば、また2013年ヴィンテージのアン・プリムールと同じような状況に陥るのかも知れませんが。

ということで、野菜や穀物ばかりでなく、カリフォルニアワインの干ばつによる供給の減少、チリワインの霜による供給の減少、トップ・エンド・ボルドーワインへの好影響による値上げの可能性と、エルニーニョ現象はワイン価格にも値上がりのインパクトが多そうです。

 

 

 

 

 

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「セントラル・オタゴ」あっちのピノ・ノワールが王様ならこっちは王子様か!?

ニュージーランド・ワインの試飲会が庭園の美しい由緒ある都内の会館で開催されました。

試飲会で印象的だったのは、質の高いニュージーランド・ワインのなかでも、特に優れたテロワールを感じるセントラル・オタゴのワインです。

これから世界でワイン造りを目指されている方々の中には、このセントラル・オタゴの地に注目されている方も少なくないと想像されます。特にピノ・ノワールの上質なワインが造ってみたいと願っている方々にとっては理想的な場所ではないでしょうか。

もし、酒屋のオヤジにもワイン造りができるのなら、そしてもちろんお金もあるのなら、やっぱりセントラル・オタゴがいいですね。

では、「セントラル・オタゴのワインは何が特別なのか?」といえば、味わいの印象がまるで3Dでテレビや映画を見るように、味わいに奥行があることでしょうか。想像するに、この奥行はニュージーランドで最も暑く、最も寒く、最も乾燥した気候といわれ、昼夜の寒暖の差の大きい環境から生まれるのだと思います。

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【写真は英国王子夫妻も訪れて試飲されたセントラル・オタゴのワイナリーのワイン】

一般的にニュージーランドのワインと言えば、フレッシュで特徴的な味わいの白ワイン「ソーヴィニョン・ブラン」が最も人気ですね。

なかでもマールボロ産のソーヴィニョン・ブランが人気なのですが、ちょうどニュージーランド南島の反対側に位置するセントラル・オタゴのソーヴィニョン・ブランも、3D的な奥行があって、これがまた素晴らしいのです。

赤ワインはピノ・ノワールばかりですが、白ワインではソーヴィニョン・ブランの他に、ふくよかさのあるゲヴェルツトラミネールや、甘口だったりオフ・ドライだったりのリースリングもあり、同じようにいわゆる3D的な奥行とピュアーさが素晴らしい。

それでもやっぱりもっともこの地で優れているワインはピノ・ノワールでしょう。

ブルゴーニュの生産者が「良いワインの味わいは口の中で横に広がるのではなく、深く奥に伸びていく」みたいなことを語っていましたが、セントラル・オタゴのピノ・ノワールにもそんなイメージの良さがあるのかも知れません。

ピノ・ノワールで造られるワインの王様といえば間違いなくブルゴーニュ・ワインですが、それに比べたらセントラル・オタゴのピノ・ノワールは、ひょっとしたら生まれたばかりの王子様あたりでしょうか。

それでも・・・・・50年後、100年後には・・・・・・・あっ、生きてないか(汗)!

ブランド企業最大手の社長さんは「i フォンが20年後もブランド価値を持ち続けるとは思わないが、ドンペリニョンは20年後も価値を持ち続ける」と語ったのだそうですが、これから価値を高めて行きそうなワイン産地の一つがセントラル・オタゴだと思うのです。

 

 

 

 

 

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「ヌエストラ・セニョーラ・ポルタル」重厚&エレガントなハイコスパ・ワイン

複数の三ツ星レストランが買い付けするスペイン・カタルーニャ地方の、そうとうにイケてるワイン。しかもお値打ち感十分です。

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【ヌエストラ・セニョーラ・ポルタル】AL13.5% 750ml (スペイン赤ワイン)

ワイン専門誌「ワインアドヴォケイト」でパーカーさんに高評価されたワイン。そこから想像できるように凝縮感あるフルボディータイプのワインだが、複雑さときれいな酸味のためかエレガントさが印象的。

輸入会社さんの資料によれば、設立は1945年だが自社による瓶詰めを始めたのは1995年からの比較的新しいワイナリー。また、自社畑では有機栽培を実践している(現在80%のワインが有機ワインだが、将来的にはすべて有機ワインにする予定。カタルーニャ州の有機農法審議会に有機栽培として認証)。

自社による瓶詰めを開始して8年目の2003年ヴィンテージに、ロバート・パーカーさんから「驚くほどの価値だ!」「ケース買いするべきだ!」と、そのコストパフォーマンスの高さが認められたのだとか。

それ以後は他の著名ワイン評論家にも高評価得て、スペインのワインガイド誌「ぺニン誌」では、毎年このワインの生産地域であるテラ・アルタで一番の高評価を獲得するに至っているとのことだ。また、複数の有名三ツ星レストランからの買い付けもあるとのこと。

ボルドースタイルのワインと言える味わいだが、意外に使用されているブドウ品種はスペインオリジナルの品種が多く含まれており、ガルナッチャ・ティンタ55%、カリニェナ20%、シラー15%、メルロー10%とスペインらしブレンド。

これほどの味わいの充実感は、もしケース買いしたなら、今の飲まずに数年~数十年保管しておいて熟成のポテンシャルを楽しむべきなのかも知れません。

非常にお値打ち感ある高評価の、重厚さもエレガントさも兼ね備えたカタルーニャのワインは如何でしょうか?

 

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