“ウイスキー”の記事一覧

「マルス・ウイスキー」国産ならではのスムーズさ

ヨーロッパでのジャパニーズ・ウイスキー人気が起爆剤となったのか、低迷していた国産ウイスキーの消費量が再び上昇傾向にあるようです。

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【マルス モルテージ駒ヶ岳 10年】750ml @4800円外税 と【マルス ウイスキー ツインアルプス】750ml @1580円外税

その昔、日本のウイスキーはスコッチウイスキーを手本として製造がスタートしたのだそうだ。

しかし、ひとくちにスコッチウイスキーと言っても様々な個性を持ったウイスキーが存在します。それらを大きく分ければ、個性あふれるアイラ系か、エレガントで華やかさのあるスペイサイドなどか、に分かれるのだと思います。

そして、そのエレガントで飲みやすいウイスキーの究極が、日本のマルス・ウイスキーへとたどり着くようにも思うのです。

このマルス・ウイスキーの生みの親は岩井喜一郎さんといって、あの竹鶴政孝さんをスコットランドへと送り出した方なのだそうだ。竹鶴さんはウイスキー造りの研修結果を報告書にまとめ、上司である岩井さんに提出していたとのこと。

これが後に国産ウイスキーの原点となった「竹鶴レポート」だった。

日本に戻った竹鶴さんが造られた「余市」などはどこかアイラのニュアンスがあるように感じます。一方、岩井さんの造られた「マルス」は繊細な日本人の嗜好に合わせて、よりスムーズで飲みやすいウイスキーになったような気がします。

つまり両方ともにスコッチ・ウイスキーの特徴を受け継いでいるということでしょうか。

「モルテージ駒ヶ岳 10年」は100%モルト原酒。アンズや洋梨といったフルーティなアロマと、ほどよいシェリー香のバランスの良い味わい。

「ツインアルプス」は、やわらかな口当たりと、バニラやクッキーの様な甘い香り、熟したフルーツの香りが一体となった芳香。穏やかな余韻が特徴。

しばらく続いた国産ウイスキーの低迷により、十年以上も蒸留されておらず、その間は在庫分を販売していたと聞いております。だとすれば名前は10年古酒でも、実際にはもっと価値ある中身なのかも知れませんね。

これぞ国産ウイスキーと呼べるようなスムーズな飲み口のウイスキーは如何でしょうか?

 

 

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「グレンモーレンジ・ザ・ネクター・ドール」ソーテルヌ樽熟成

「テイスティングしてみたい!」と思っても、なかなかそのチャンスのないお酒はたくさんあります。

そんな、まだテイスティングしたことはないが、ぜひぜひ一回ぐらいは味わってみたいと思っている、ハイランドのシングル・モルト・スコッチウイスキー。

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【グレンモーレンジ ザ・ネクター・ドール ソーテルヌズ・カスクス12年】 AL46% 700ml

これはスコッチ・ファンにとってもワイン・ファンにとっても試してみたいと思わせるウイスキーではないでしょうか。

複雑で様々な味わいが織りなす高級甘口ワインの代名詞、貴腐ワインの「ソーテルヌ」に使われた樽で熟成させたシングル・モルト・ウイスキー。しかもフルーティーで香り高いグレンモーレンジです。

 アイラなどの個性あふれるシングル・モルトは、正直ちょっと苦手なのですが、フルーティーで香り高いシングル・モルトは大好きです。それも、ソーテルヌの複雑で、まったく単調ではない甘味が加えられた味わい。

想像しただけで「・・・・これは大好きだわ!」と、味見もしたことがないのに、見ているだけでヨダレがあふれてくる始末。

ウイスキーを飲む機会は年間を通しても一回あるかどうかですが、もし次にウイスキーを飲む機会があるならこのソーテルヌ熟成をぜひ試したいと思っております。

飲んべーで、実は甘党の酒屋のオヤジにとって、ただならぬ魅力を持ったウイスキーなのですね。「あ~食後にチビチビ飲ってみたい・・!」

ちなみにこのグレンモーレンジ ザ・ネクター・ドール12年は、おそらくファンにとって嬉しいノン・チルフィルタード。最初にバーボン樽で熟成され、その後にソーテルヌ樽の、しかも嬉しいことにバリックと呼ばれる小樽でフィニッシュと呼ばれる熟成が施されます。

何とも優雅な気分になれそうなウイスキーだと思うのです。

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「レアな日本ウイスキー」オークションで人気!

酒類業界誌ザ・ドリンクス・ビジネスによれば、香港で開催されたワイン&スピリッツのオークションで日本のレアなウイスキーが激しく競られ、全商品競り落とされる人気となったのだそうだ。

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 オークションに出品されて人気となった日本のウイスキーは「軽井沢1968」と「イチローズモルトのカードシリーズ」。落札価格はレアなスコッチウイスキー古酒を大きく下回ったが、それでも競り合いは激しかったようだ。

「イチローズモルト カードシリーズ」は最近話題の秩父にある新進気鋭の蒸留所の限定販売のウイスキー。「軽井沢1968」は、かって軽井沢にあったメルシャン所有の蒸留所のウイスキーで、現在は閉鎖されており新たなリリースない。

皮肉なことに日本でのウイスキー消費の減少で、最近まで日本の大手ウイスキーメーカー2社以外は長い間ウイスキーの蒸留を中止しており、国内メーカーのウイスキー在庫は長い時間をかけて非常に低い水準まで低下。そこに海外での日本のウイスキー人気の到来です。

日本の希少なレア・ウイスキーは、よりその希少価値を高め、より注目される結果となったようです。また、日本のウイスキーの味わいはデリケートでバランスが良く、スコッチウイスキーとはまた違った魅力を持っているのだと思います。

酒倶楽部ステップでも、知り合いのまた知り合いあたりの北欧の業者から、日本の地ウイスキーメーカーを紹介してほしいとの問い合わが来たことがあります。地ウイスキーメーカーに問い合わせると「最近そんな問い合わせが増えてるんですよ・・・・でも在庫がなくて・・・あと6~7年待ってもらえないでしょうかね・・・・!」って。

まさに、経済のデフレとインフレの構造の縮図をみているような印象です。

さて、高品質なウイスキーを製造していて惜しまれながら閉鎖した軽井沢蒸留所ですが、なんでもその時残されたウイスキーの在庫はすべて秩父蒸留所に移されたのだとか。

となると今回の香港のオークションで激しく競られた2種類のウイスキーの中身は両方とも・・・・・・・・・ってことなのか?(汗)

想像するだけでも楽しいかも・・・・!

 

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「キングスバリー・リンクウッド1973」40年の歳月の深みと想い

年度末の3月は異動や退職、卒業など、お世話になった方々と離れる時期ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キングスバリー・リンクウッド 1973年蒸留 38年熟成 AL48%

スコッチ・ウイスキー業界では主に熟成年数が重要視されヴィンテージの良し悪しで語られることはあまりないのだとか。しかしキングスバリー社は「その年の様々な要因によってヴィンテージによる特別なキャラクターが存在する。熟成の過程も大いに重要だが、そのウイスキーが生まれた瞬間に一番の視点をおきたい。」とのコンセプトを持っているのだそうです。

このスコッチはいわゆるアイラ系と違い、やわらかく、華やかでフルーティーさや甘みのある味わい。40年の時を越えた至極のウイスキーは、お酒好きの方々が持つそれぞれの酒類に対する嗜好の世界観を大きく飛び越えるような美味さを持つお酒だと思うのです。

こんなお酒を贈られたら、これはもう感謝の気持ち120%ぐらいの気持ちを十分に感じとれるほどではないでしょうか。

 入社した年と同じ1973年に生まれた至極のウイスキーを、感謝の気持ちとして会社を去る時に贈られたらきっと嬉しいでしょうね。

もしくは自分と同じ年の至極のウイスキーを、お祝いとしていただくようなことがあれば、これはもう40歳にして飲んベーを極めたような至極のうれしさと同時に「オレもこの同じ年のウイスキーと同じぐらい素晴らしい人間になろう!」なんて感じるかも知れませんね。

 余計な物を欲しがらない時代に、自分の人生と少しは関係のある美味い酒で、至福の時間と、良い思い出ができるのは、今どきの贈りものとして最良の選択だと思うのです。

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「ジャックダニエル シルバーセレクト」濃醇旨口の甘みあるウイスキー

シングルバレルで、ほぼ樽出しそのまま、アルコール度数50度の贅沢なウイスキー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jack Daniel’s Silver Select ジャック・ダニエル シルバーセレクト AL 50%  700ml 4,280円(価格は変動する可能性があります)

 「チャコール・メローイング」と呼ばれるサトウカエデの木炭でゆっくりと濾過を行なう独特の工程を経て樽熟成。その樽の中から出来の良いものを厳選し、単一の樽から、ほぼ原酒に近い状態でボトリングされた、シングルバレルのテネシー・ウイスキー。

 ジャック・ダニエルならではの、スムーズでなめらかな飲み心地の中に、強めの甘味や男性的な重厚感を感じさせる味わい。

最近は同じ蒸留酒である本格焼酎が入口となって、ウイスキーに興味を持たれるお客様が増えて来たように思います。それもほぼ100%男性のお客様。それと同時にウイスキー以外でも甘さのあるお酒を好む男性のお客様が増えたような気がします。

確か甘さのあるお酒は、夜帰宅してゆっくりとチビチビ飲れば、その日一日の疲れを癒やしてくれそうな気がします。しかしリキュールの様に砂糖類を加えて甘くしてあるお酒では、何となく受け入れられない感じもある様です。

甘口ワインの場合にはスイスイと抵抗なく飲めちゃい過ぎ。そこで、甘みとアルコール度数の強いウイスキーが最適となるわけですね。

酒屋のオヤジの世代では、ひょっとしたらウイスキーに対してあまり良いイメージや思い出を持たない方もおられるような気もします。久方ぶりに求めやすい価格帯になったウイスキーを飲んで見て下さい。「あれ!!ウイスキーってこんなに美味しかったっけ!!」って感じると思いますよ。

お試し下さい。

 

 

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