酒屋さんの情報誌「酒販ニュース」に、鹿児島大学の原口泉教授と鮫島吉廣教授の、「維新の志士たちの酒」についての対談が掲載されておりました。
原口教授は「坂本龍馬は芋焼酎が大好きだった!」と確信しているのだそうです。
「芋焼酎が好きぜよ~!」って!
日本人初のハネムーンといわれる龍馬とお龍の薩摩滞在。約3ヶ月を2人は薩摩で過ごしました。うち28日間は霧島の温泉でほぼ2人っきり。それまで忙しく動き回っていた龍馬が、片田舎の温泉で濃密な2人の時間を過ごすわけです。当時の霧島には何もありません。地元の田舎料理と焼酎しかない。それに龍馬は満足したとしか考えられないのだそうです。
龍馬は軍鶏(しゃも)が大好きだったことは有名なのだそうです。霧島の食い物といえば、軍鶏、山鳥、豚、高菜などの漬物、ガランツ(鰯の干物)で、これらと焼酎は合うのです。これを龍馬は気に入ったらしい。それに当時の霧島に清酒があったとは考えにくい。
また、お龍さんもかなりの酒豪。後年、横須賀で一升酒を飲んだという証言があるほどなのです。そして、龍馬とお龍の出会いも酒が縁。元治元年5月に2人は出会いますが、6月1日の京都・一力での宴席にお龍は男装して加わります。その折りの飲みっぷりに龍馬は惚れたのではないかとみられているらしい。
龍馬は粋人で、酒もうまく飲むし、歌もうまい。三味線も弾いたとか。朝帰りしてお龍の機嫌が悪かったとにきは即興で歌をつくってお龍を和ませたのだそうです。「龍馬伝」の主役、福山さんにピッタリの役かも知れませんね!
この時代の一番の酒豪は小松帯刀だったようです。酒をかなり飲んだ史実がはっきりしているのだとか。岩崎弥太郎もしょっちゅう明け方まで芸妓をそばに置いて飲んでいたらしい。「酒食の二道は大禁、同枕(どうちん)せず」と自分で書いておきながら禁を破りっ放しだったとか。弥太郎の日記がしばらく公開されなかった理由がよくわかるのだそうだ(笑)。
西郷隆盛は酔った記録がない。下戸だったという説もあるが酒席が嫌いだったわけではないらしい。大久保利通は家で紅茶にブランデーを入れて飲んでいたという記録はあるが、酒席に登場する場面がほとんどなく、酒席が嫌いだったようだ。
この時代には政治、経済、外交いずれも酒抜きでは考えられなかった。また、酒抜きでは時代も変えられなかった。そして酒抜きでは龍馬とお龍は結ばれなかった。と、酒はこの時代、とても重要な役割を果していたのでした。
今でも、と言うか今こそ、腹を割って話をしたり、信頼関係を築くのには酒が必要なのかも知れませんね!その点、中国の人達はうまく高級ワインを利用しているような気もします。
坂本龍馬を見習って、まずは酒を酌み交わし、腹を割って話をしようぜよ~!!
ということで、酒屋でお待ちしておりますね!!(笑)
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