先日ある集まりで、そのテーブルに置いてある300mlのボトルに入った生貯蔵酒を、「なんだかイマイチだな~」なんて思いながら飲んでたんです。
そしたら、隣りにいたおじさんが「燗酒」をたのんだ。それではと、一緒にお付き合いさせていただいたんです。
いわゆる地酒の普通酒の燗酒。
これがまた、なんともやわらかで、身体に馴染むような癒しのある味わいで、ウマい!
・・・・・そういえば、先日お客さんが「・・・・・日本酒の有名銘柄は、もうさんざん飲んだんだけど、今じゃもう飽きちゃって、もっぱら普通酒ばっかですよ・・・・・」なんて言ってたっけ。
ひょっとしたら、そこには日本酒の種類間における、歪んだバイアスが存在するのではないか?
などと思い至った次第です。
【普通酒や本醸造酒】
たぶん純米、純米吟醸、純米大吟醸の日本酒が、いわゆるアル添してある日本酒よりも好まれる状況は、この先も続くでしょう。
それでも、今回おじさんと飲んだ「燗酒」の味わいは、「・・・・いまでは普通酒ばっかですよ~!」って言ってたお客さんの気持ちが良く理解できた気がした。
そもそもアル添してある日本酒は、身体に悪いと考えている人がいるからおかしい。
アル添に使う蒸留酒は甲類焼酎。
酒屋の目には、同じ大酒飲みでも、甲類焼酎ばかりの大酒飲みのは元気に見えるのです.
純米酒など米だけの酒を、甲類焼酎で割ったものは、糖分が少ない分、より健康的とも言えるかも知れません。
「普段は焼酎ばっかりなんだけど、こんな時だけ燗酒を飲むんだ」とおじさん。たまに飲む普通酒・本醸造酒はウマい。
東京23区唯一の酒蔵さんでは、普通酒ばかりが人気で品薄状態になってるのも分かるような気がします。
ウマいおでんに気取らない普通酒って、やっぱり魅力的ですね・・・・・これがフルーティな有名銘柄では・・・・・・(汗)
やっぱり、そこには人間のイメージを反映した、やや歪んだバイアスが存在するのでしょう・・・・・それならあえてアンダーバリューの酒を楽しむのもまた一興ではないでしょうか。
・・・・・・・話がやや分かりにくくてすみませんが、とにかく、たまに飲む普通酒はウマいという話でした(汗)
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