蕨市の商工会議所さんが主催されたセミナーに参加しました。
セミナーの先生が興味深いことを言っておられました。
「・・・・個人商店さんの場合、お客さんの希望とか、世の中の流れとか、まったく無視して、自分のやりたいようにやってるお店さんが、結果としてとんがった商品構成となり、予想に反して人が集まって繁盛したりするんですよねぇ・・・・・・・・」って。
例えば、社会が高齢化しているからと言って、個人商店が大手のようにそんな状況に対応しても、それほど意味はないってことなのでしょう。
もっとインパクトのある状況をつくるには、自分の好きなことを突き詰める、みたいなことでしょうか。
もともと大儲けしようと個人商店を始める人はいないでしょう。また大したアイデアもないのに個人商店で大儲けを企てて、商売を膨らませるのはリスキーな話なのでしょう。
それでも、自分の好きな道を貫き通せば、それが魅力となり、やがてブランドとなる可能性だってあるってことなのでしょう。
埼玉県の偉人、本多静六さんは「職業の道楽化こそが人生最大の幸福である」とおっしゃっておられます。
儲からないのを覚悟の上で、自分の好きな道を、やりたい放題にやっちゃうような個人商店には、幸福と商売としての可能性の両方があるということなのかも知れません。
酒屋のオヤジには、どうしても「売り上げ」に対する義務感もあり、そんなふうには出来ません。
それでも、この非常に多様化した社会で、とことん自分の好きなことにこだわった商売が出来たら、それはブランドとなるのかも知れない、と感じた次第です。
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