“酒屋さん”の記事一覧

成熟産業は敗者のゲームなのか

 

 

飲食業界とは、たぶんもう十分に成熟産業だと思います。酒販業界などは、もうそのレベルを超えて衰退産業なのでしょう。

飲食業界で最近目立つ記事と言えば、マクドナルドさん、ワタミさん、ゼンショーさんが苦境に陥っていること。

これらの記事で感じるのは、「成熟産業(衰退産業も)は敗者のゲームではないか!?」と言うことです。

人件費や原料費などの行き過ぎたコスト削減は、過度なリスクだったんですね。

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敗者のゲームとは、例えばプロのテニス選手の試合では、勝ちに行って勝ちます。しかしアマチュアの試合のほとんどは相手のミスによって勝ちに至るわけです。

アマチュアの選手にとっては、ミスを犯さないプレースタイルが重要で、リスクを取って勝ちを急げば、それは不必要なリスクとなるみたいなことでしょうか。

金融業界で「インデックスに投資しましょう!」みたいな意味で使われるのがほとんどだと思うのですが。

成熟した業界(もちろん衰退業界も)でも同じような状況ではないかと感じるのです。成熟産業での過度なリスクを取っての経費の削減などは、結局その過度なリスクが露呈することになるわけで、無理があるのように思うのです。

もちろん酒販業界などの衰退産業は、当然のごとく敗者のゲームの業界なのでしょう。過度なリスクを取れば、その先は非常に悲観的な運命が待ち受けている感じでしょうか。

過度なリスク(不必要なリスク)を取って勝ちに行かないということも、成熟した産業で生き残るために必要なのではないでしょうか。成熟産業や衰退産業でインデックスをアウトパフォームしようとすれば、そのリスクは非常に大きいわけですね・・・・・・・・消極的過ぎるって怒られるかも知れませんが(汗)。

逆に、商売に係る人たちがみんなハッピーになれるような環境が、これからは必要な気がします。

好きな商品を楽しみながら商っていれば、自然と働く人たちも、お客様も集まってくるように思うのです・・・・・・・・でも、酒屋のオヤジの場合には、酒好きが酒屋ってだけで、まだまだ楽しむ域には、まったく達していないのですが(汗)。

最近の飲食業界の記事は、独立系の小規模な商売の反面教師のような気がしております。

 

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明けましておめでとうございます

 

 

昨年中は大変にお世話になりました。

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昨年末には、酒屋として何とか底割れを免れた感じでしょうか。

昨年12月中旬には選挙が行われたためか、「この12月って、どうしちゃってんの(汗)!?」みたいな状況もありましたが、何とか最後の最後で格好がつきました。

感謝、感謝です。ありがとうございました。

 

酒倶楽部ステップは本日の2日より営業を開始しました。

この年末年始の長い休暇の中の2日に、もう酒を購入しようとは、相当のつわものと言えるかも知れません(笑)。でも、駅伝見ながら平和にイッパイなんて、なかなか魅力的な酒の飲み方ではないでしょうか。

また、酒倶楽部ステップでも数は少ないのですが、大特価福袋をご用意いたしました。福袋と言っても中身が分かる、大特価セット販売なのですが。

ご興味のある方は寄ってみて下さい。

本年もよろしくお願い致します。

 

 

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ワイン輸入業は戦国時代に突入したのか?

ワインの輸入業者が集まっての総合ワイン試飲会が開催されました。

減少するビールの販売とは対照的に、売り上げを伸ばしているワイン。

しかし、昔と違って今の成熟した消費社会ではワイン業者さん達にとって、大手ビールメーカーさんのように、何万人という従業員さんに日本の平均所得の倍以上の賃金を支払うような大規模の、いわゆる一流企業への道は厳しいかも知れません。(もちろん酒屋にはもっと無理なのですが。汗)

ワインの売り上げの伸び以上に、ワインを輸入販売する業者さんの数の増加が目立つのです。

毎年開催される総合ワイン試飲会では、毎回その出展業者の数が膨らんでいる印象。それも大資本をバックにした業者さんから、ほとんど個人輸入の業者さんまでいろいろ。

その拡大するワイン市場でのポジションの奪い合いは、ひょっとしたらワイン輸入業界の戦国時代といえるかも知れません。

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成熟した消費社会では嗜好が多様化しているためか、宣伝広告などに影響されてみんなで同じものを消費するようなことにはなりにくいようです。ワインに関しても一つのアイテムだけが大ヒット商品になるようなことは難しいと思います。

どこの業界も同じなのですが、これだけワインの輸入業者が増えた混戦状態で、「みんなで仲良く平等に商売をやって行きましょ!」みたなことには絶対にならないんですね。

必ず力のある者が、力のないものを取り込んで、勢力を拡大して行くわけです。

それでもワインの商売の難しいところは、実際にワインを販売しようとする立場の小売りなり飲食なりが、自ら販売するワインの品揃えを、自らの能力で差別化しようとすることでしょうか。(もちろん資本関係でもあれば別ですが)

だから、世の中でよく見かけるワインほど、極端に言えばコモディティ化してしまいます。自らの販売するワインを差別化したい小売りや飲食にとっては魅力に欠けてしまうわけです。

強固なブランドとして確立してしまえば、ランボルギーニさんのように供給を調節してブランドイメージをコントロールすることもできるのかも知れません。しかし、嗜好が多様化しているためか、商品が多すぎるためか、ごくごく一部の高級ワインを除いてはこちらも難しいでしょう。

なかなか大変な業界になりつつある印象です。

少なくとも「・・・・・・・うちの社長の趣味で、新たにワインの輸入販売の部門を会社に・・・・・・・(汗)!」みたいな状況ではなくなってきているのかも知れませんね。

しかし、消費者にとっては選択肢が広がり、また価格にも競争がより強く反映されるため、ワインファンにとっては好都合な状況になってきていると言えるのかも知れません。

 

 

 

 

 

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今どきの消費者物価の上昇は、小売り価格の2極化をまねくのか!?

たぶん、どこの会社さんも決算が同じ時期に集中していることが、この原因なのかも知れません。

ステップも9月が決算。一般的には在庫を少なくさせたりするのですが、ステップの様な街場の酒屋では逆に3月や9月に在庫が積みあがります。

いわゆる決算対策の特別条件が、あちらこちらから出るんですね。

円安などによる物価の上昇で、在庫の価値が上がっていいような気もするのですが、どこもそううまくは行かない様です。

消費者心理も、消費税、光熱費、ガソリン価格、食品価格等の値上がりで、日々の暮らしにかかる負担感が重くなり、特に嗜好品などはその反動で節約の対象になってしまうようです。

今日の朝日新聞の記事のなかには、「・・・・いったん買い物かごに入れた1本500円ほどのワインを棚に戻した。妻に予算オーバーと言われたから・・・・・」などと世間の状況が書かれておりました。

・・・・・・・なるほど今年の9月は特別条件の迫力が違うわけだ!っと合点がいった次第です。

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【朝日新聞さんの記事】

今年の9月の状況を柔道にでも例えれば、あっちこっちから巴投げみたいな大技を街場の酒屋に対して繰り出してくる感じでしょうか(笑)!

決算だってのに、まだまだ在庫は積み上がるかも知れない(汗)!

たぶんそんな状況はどこのお店さんでも小売り価格に反映するのだと思います。

特に有名な輸入酒などの一部はすごく値上がりしている一方で、すごく安い価格で販売されている商品もあるというような、混沌とした小売りの現場になっていると言えるかも知れませんね。

つまり、賃金の上昇を伴わない物価の上昇は、小売価格を2極化させるってことでしょうか。

「今まで2~3千円で売ってたものが千円以下で売られてて、試しに買って飲んでみたら、あたりまえだがそのコスパの高さにビックリした!」

・・・・・・・みたいなのも、これからの楽しみ方かも知れませんね。

 

 

 

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酒屋にとっての辺境の地を探して・・・・

秀吉が大軍で攻めてくる!

弱小地侍はどうする?

①徹底抗戦に打って出るのか?・・・・・・たぶんアッと言う間に滅ぼされるだろう!

②調略に応じるのか?・・・・・・・今の小売業なら大手のフランチャイズになるということか!・・・・でも、秀吉の逆鱗に触れれば、昨晩の大河ドラマの宇都宮みたいになるかもしれないし(殺されちゃった!汗)

③逃げるか?・・・・・・・・だぶんこれが正解かもしれない!秀吉の大軍をもってしても攻められないような辺境の地で、新たな城を築くことが出来れば、それが理想的かもしれない。

それでもすぐに橋を架けられたり、兵糧攻めにあったりする可能性もあるのだが・・・・(汗)!

③を今どきのビジネス風に言えば、自社の強みを活かして差別化されたニッチの市場で頑張ろうってことでしょうか。

酒屋業界でもそんな強みを活かした分野はないものか・・・・・・・?

いわゆる料亭銘柄の地酒や焼酎を扱おうと思えば、そんな地酒屋グループに入らなければならないのでしょう・・・・でもそれって、たぶん20年ぐらいは遅すぎるかも・・・・・・(汗)!

ワインもデパートさんやスーパーさんが自社販売をあきらめ、ワインを輸入販売する有力業者と手を結んでいる・・・・いよいよワインの嗜好がより多様化した家飲み需要への本格対応が始まった。

業務用は大手のメーカーが有力チェーンに資本参加でがんじがらめ。また、業務店さんが世界的大手のメトロなどの業務用卸などを利用すれば、酒類を含めてなんでもある。

では酒倶楽部ステップのような街場の酒屋に、お客様は何を期待されているのだろうか?

 

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たぶん、今もっとも期待されているのは、いわゆる酒場放浪記系商品でしょうか。自宅に居ながら酒場の雰囲気を楽しみたい方が増えているのかも知れません。もちろんいわゆる酒場放浪記系の酒類を出される飲食店さんも増えました。

本当はもっとワインを販売したいし、量り売りの本格焼酎ももっと販売したい。

・・・・・・でも、量り売りの本格焼酎はともかく、今後ワインに関しての大きなシェアはたぶん秀吉様に持って行かれそうだ。・・・・ワインに関しては、扱うワインのバリューに魅力を感じてもらう以外にないのかもしれない。

たぶん酒倶楽部ステップはまだ辺境の地を探して秀吉から逃げ回っている状況なのでしょう。兵糧攻めに合う前になんとか逃げて、逃げて、辺境の地を見つけなきゃ!

少なくとも景気回復を実感するぐらいにはもって行きたいな~!

・・・・・・って、大好きな昨晩の大河ドラマを見て考えてしまいました。でも、優秀な軍師も嫌われたら辛いですね~!

 

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