酒を極めるとは、すなわち人としての倫理観の追求なのかも知れない。
ある酒場ファンの方曰く、
「酒場の楽しみとは、アテがウマいこと、それっぽい酒が飲めることはもちろんだが、そこに集うオヤジ達が醸し出す雰囲気や、たしなみ方ウォッチングなのです」
「その楽しさといったら、有名テーマパークなどの比ではありません」
また、「そんな酒場的な雰囲気を家飲みでも味わいたくて、ステップさんに通っているんですよ」と。
ありがたいお話です。
酒屋のオヤジは、正直まだ経験したことがありません。
それでも、そんな酒場さんでは、カウンターの中にいるいい感じのオヤジさんやオカミさんと、お客さん達が、周りへの気配りあるいい感じの雰囲気を醸し出しているのでしょう。
だからこそ居心地がいい。
社会のヒエラルキーなどとは無関係な立場で、酒やつまみ、会話を楽しむ、大人の文化があるんですね。
都会というタフな砂漠の中でのオアシスでしょうか。
そして、大人としての飲酒のマナーがどうのこうのという以前の、大人の個人としての倫理観を学ぶ場なのかも知れません。
酒場のお客さんとは、ひとりで入店する方が多いのだとか。
周りに迷惑をかけず雰囲気を壊さない。そして、社会での立場とは関係なく、まして家族でも親戚でもない方々とその場を楽しむ。
酒場は精神的な聖地と言えるかも知れませんね。
だから大騒ぎしたり、泥酔したり、周りの人や店の人への配慮に欠けるようなことはしない。
そんな聖地で楽しむには、まず人としての倫理や礼儀をわきまえる必要があるのです。
そして、もしそんな楽しみ方が出来れば、より人生は豊かになるように思うのです。
お盆が終わったら、聖地で疲れを癒しましょうかね!
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