日経新聞日曜版のコラム、東京大学病院准教授の中川先生の「がん社会を診る」の本日の記事は「百薬の長は1合まで」。飲酒のリスクについて書かれていました。
一般的に飲酒のリスクは明らかに軽く見られているようなのです。
飲酒はタバコに次ぐ発がんの要因で、食道や咽頭、肝臓、大腸などにできるがんのリスクを確実に高めるのだそうだ。お酒が「百薬の長」になるのは、せいぜい1合まで、ビールなら中瓶1本程。飲酒は多くの日本人が考えているよりもはるかに大きな健康リスクとのことだ。
ある調査によれば、一般の女性が生活上でもっともリスクが高いと感じているのが、1位 原子力発電、2位 ピストル、3位 食品保存料だった。しかし実際には、断然トップの1位がタバコで、2位 お酒、3位 車の運転。
どうも日本の社会は飲酒に寛大過ぎるらしい。
また、白人はお酒が強い人がほとんどで、飲んで顔が赤くなる人はまずいない。しかし、東洋人には「アジアン・フラッシュ」と呼ばれる、お酒を飲んで顔が赤くなる人が5億4000万人ほどいるとのこと。
恐ろしいことに、飲んで顔が赤くなるのは、発がん物質が体内にたまっていることを示す目印の一つなのだそうだ。
酒屋のオヤジの場合には、お酒を飲んで顔が赤くなることは通常ありません。しかし、まれに疲れて体調が悪いときなどにお酒を飲むと、顔が赤くなることがあるのですが・・・・・・・・・これって、発がん物質が体内にたまってるときだったんですね。
日本酒を毎日4合(720ml)飲む日本人男性は、大腸がんになるリスクが3倍。
いくら飲んべーさんでも、日本酒を毎日4合飲める人はそう多くはないと思います。それでも自身の体験から、疲れているときや体調のすぐれないときには、お酒はひかえた方が良さそうですね。また、普段からいわゆる安酒をたくさん飲むよりは、美味しいと感じるお酒を少量楽しむことを心掛けた方が良さそうです。
目安は日本酒なら1合(180ml)、ビールなら中瓶1本(500ml)、ワインならグラス1~2杯、焼酎ならストレートでグラス1杯(100ml)でしょうか。ストレスがたまらない程度に摂生できたらいいですね。
細く長くでお願いします。
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