ひょっとしたら酒屋のオヤジの趣味は、休日に誰にも邪魔されず一杯飲りながら、勝手気ままにやる下手な料理かも知れません。
遠い昔に結婚祝いとして友人から頂いたプロ仕様のエプロンをやおら身に付けて、プリントアウトしたクックパッドのレシピを参考にしつつ、勝手に、思いつくままそのレシピをアレンジして行くのです。早い話より飲んベー好みにして行くわけですね!(笑)
そんな下手の横好き的料理にも先日、「これウマッ!」ってヒットが久々に出たんですよ!(汗)
厚切りハム、ベーコンの粕漬け焼き
もうシーズンは終わりましたが、酒倶楽部ステップで寒い時期になると販売させて頂いている、地酒蔵さんの酒粕が美味しくて人気なんです。好きな方は「この酒粕はホントに美味しいね~!」って、まとめてご購入されて漬けものなどに使います。
下手の横好き料理人としては、「そんなに美味しいなら、ぜひオイラもやってみよ!」ってことになったわけですが、これが全くうまくいかない。「キュウリさんごめんなさい!(涙)」みたいな結果となり、後には酒粕床だけが残って邪魔にされているわけです。そのことが頭の隅っこの方につっかえていたのかも知れません。
明治初期ぐらいが時代背景の小説を寝床で何となく読んでました。その当時に外国から入って来た「西洋調理を日本風にアレンジした「ハムの粕漬け」が人気になって・・・・・・・・・」って文章で、ハッとひらめきました。小説に登場する一般的ではない料理はハッキリ言ってあたりが多い!早速、次の休日に試してみた次第。
試してビックリ!「うっ・・・・・旨い!!」のです。粕漬けといえば一般的には魚とか奈良漬とかですが、自分としてはそれ以上に美味しいと思いました。ハムやベーコンの脂と酒粕の相性がバツグン!風味もが良くて、お肉の味わいをサッパリとさせてくれて、いくらでも食べれちゃう感じ。
きっと一緒に楽しむ酒は赤ワインではなく、「しっかりとした味わいの辛口白ワインで、できれば余韻の長い上質なもの」もしくは「辛口の純米酒か特別純米あたりのぬる燗、できればやわらかなエレガントさのあるもの」でなければ「白麹仕込みのキレ味の良い芋焼酎のお湯割り、できればより辛口のもの」がイイ感じでしょうか。
お肉の脂と酒粕の相性がシナジー効果を生むようなので、ハムやベーコンは脂の多いものがより美味しいのではないかと思われます。
まだ夏前なので恐縮なのですが、寒くなって酒粕の出まわる時期になったら、ぜひ試してみて下さい。
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