“高級ワイン市況”の記事一覧

「グランヴァン市場」10月は一方的な下げ!

10月の高級ボルドーワイン・インデックスは、一方的な右肩下がりの展開。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ボルドーワイン・インデックスは7月の初旬にピークを付けて以来一方的に下げ続けております。インデックス・ベースでピークから約15%の下落。10月の中旬には横ばいで推移する場面もありましたが、その後また下落傾向に戻りさらに値を下げております。

 ワインのオークションでもボルドーワインに対しては競り落とされないケースも出ており、メインの買い手である中国系からのボルドーワインに対しての積極的な買いは引き続き引っ込んだまま。替わって中国系はDRCをメインとしたブルゴーニュ・ワインを追いかけているのだとか。

まだまだ彼らにとって、割安感ある水準までボルドーワインは下がってないと見ているのか、市場が反転して上昇傾向が表れないと買う気になれないのか、ボルドーワインに対しては慎重になっているようです。

香港が世界のワイン消費の中心地になったのは間違いないようで、香港のワイン輸入は過去最高を更新しているのだとか。ワイン業者もそんなに広くない香港に何千とあり、香港で輸入されたワインのほとんどは中国のメインランドへ出荷されていて、うまくやれば非常に儲かる商売となっている様子。

 規模は全然違うかも知れませんが、日本のバブルの時代に不動産屋さんが急増したことが思い出されます。あれから20年、日本の不動産市況はご存じのとうり。状況はまったく同じではないかも知れませんが、日本人としてはやや危険な香りを感じてしまいます。

あのときだって「日本の土地の供給は限られてるから絶対に値下がりしない!!」ってことだったんですけどね~!!(汗)

 あ~こわいこわい!!

 

 

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グランヴァンの流行はラフィットからDRCへ!

中国系のグランヴァンに対する流行は変化したようです!

The Liv-exさんの伝えるところでは、今まで高級ボルドーワイン上昇を引っ張ってきたシャトー・ラフィット・ロートシルトは下落に転じ、その下落と反比例するようにドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)が急上昇しているとのこと。それも高値を更新しているのは香港でのオークションで、やはりここでも中国系からの買いが入っているらしい。またDRCの他のブランドも追随して値上がりしている。

 ラフィットのバブルが弾け、今後はDRCがバブルへと向かって行くのか?単に中国系のワインコレクターにとって割安感のあるグランヴァンに資金が向かっているのか?ファッションと同様に中国系にとってラフィットはもう魅力がなくなってしまったのか?DRCが中国系にとって高過ぎる水準となればイタリアやカリフォルニアの高級ワインに人気が移るのか?・・・・・などなど疑問は多いですが、一つ確かなことは、中国系をメインとするアジアからの高級ワインの購入意欲は衰えていないということです。

投資対象としても投資が可能な高級ワインのパフォーマンスは、あらゆる投資可能商品の中でベストとも言えるパフォーマンスです。しかもその投資商品としての特徴は、ロウ・リスク、ハイ・リターン!希少性があり、年を重ねれば消費される分も多くなり、更に希少性は高まって行くのです。

もちろん難点もあります。信頼に足りるワインの保管方法と流動性が低いこと。日本では、利益を上げた場合の税金が高いことも加わります。しかし余剰資金というか、とりあえず使う予定のない資金があれば、最近人気のFXに向けるよりは長期的にみれば魅力があると思うのです。

参加される場合、まとまった資金があれば世界的な大手ワイン商を通じたり、ワイン投資ファンドを購入したり。まとまった資金がなければThe Liv-exに参加されるのが良い方法かと思われます。

酒倶楽部ステップも一応ワイン業界の末端のさらにもっと先っぽには位置していると思うのですが、そんなお手伝いが出来ればいいな~!て考えて憧れてしまいます。

もし、この手の案件で酒屋のオヤジがお手伝い出来ることでもありましたら、お声かけ頂ければ嬉しいです。この分野の勉強もしてみたいと思っております。

 

 

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グランヴァン市場はオランダのチュウリップになるのか?その5

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格はブラックマンデーすぐ後の1988年からボルドーワインのインデックス・ベースで2011年までに約20倍まで高騰。はたしてグランヴァン市場はバブルなのか?もしそうなら、今後そのバブルは崩壊するのか?を酒屋のオヤジなりに考えます。今回はその5回目。

ボルドーワインインデックスは7月の初旬にピークを付け、その後一方的にダラダラと下げ続けてピークから約15%の下落。大ざっぱに見れば価格の動きが似ているゴールドもこの間に一気に20%の下落となった。新興国投資家にとっては同じインフレヘッジ目的で購入していた商品の価値が15%~20%下がってしまったことになります。

先日行なわれたサザビーズさんの香港ワインオークションでも 2009に参入して以来初めて売れ残りがでたのだとか。売れ残ったのはボルドーのグランヴィンテージ1961、1995、2000、2005を含むシャトーラフィットロートシルトやラトゥール、ムートンロートシルト、マルゴーなど。

一方、ブルゴーニュのロマネコンティーは引き続き人気で、価格はまだ上昇傾向にあるようだ。グランヴァン市場の中ではボルドーワインの流通量が圧倒的に多いことが理由なのか、より希少性の高いワインに人気が集まっているようです。

 また、中国系の投資への傾向である「価格が上がっているからこそ買うんだ!」という考え方にも影響されている気がします。価格が下がっているものには手を出さないのです。もし、価格が下がっているものに手を出して、更に下がるようなことになれば中国人の大事にするメンツにかかわることなのでしょう。

 新興国の経済成長の鈍化、先進国経済の下ぶれ懸念、世界の株や商品などの値下がり傾向と、グランヴァン市場にとっても今後しばらくは、値上がりを目的に安心して買える環境にはなさそうです。

もちろん非常に希少価値のあるワインに関しては今後の更なる価格上昇はあると思われます。しかし、グランヴァンの中で流通量の多いボルドーワインに関しては、割安感から買われる時も出てくると思われますが、2011年7月の初旬に付けたボルドーワイン・インデックスの高値を大きく抜けて上昇することは想像しにくくなったようです。

それでも、今後ボルドーインデックスの計算に、価格の高い2009年、2010年ヴィンテージが加われば、インデックスとしてある程度の高値での推移となるのではないでしょうか。今後の価格推移のイメージとしては高値圏でのレンジで上がったり下がったりってとこでしょうかね。

このシリーズ「その3」でご紹介したエリオット波動分析でのトップフォーメーション形成となるのではないかと予想します。

 エリオット波動理論によるボルドーワインインデックス分析⇒ https://www.stepstep.biz/wine/grandvinesono3

 

 

 

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ワイン投資はローリスク、ハイリターン!

元ムーア・キャピタル・マネージメントのエコノミストを務められていたジョー・ローズマンさんは、最近の不安定な金融市場に対応して新しいスタイルの資産を投資ポートフォリオに加えることを勧めておられます。

ローズマンさんが勧める新しいスタイルの資産というのがSWAG!

これはS=シルバー(銀)、W=ワイン、A=アート、G=ゴールド(金)の省略。この中でもワインのパフォーマンスは特に素晴らしいのですが、まずはこのSWAGの特徴:

1、実物のある資産。

2、長い間の保有が可能。

3、現在の負債とは関わりがない。

4、移動ができて比較的簡単に保管ができる。

5、希少性があり供給が限定的。

6、配当や利子がない。

7、株式市場などに比較的関係ない値動き。

8、デフォルトの影響を受けにくい。

 理想的な投資はローリスク、ハイリターンであることですが、この10年間でのSWAGの個別のパフォーマンスに注目すれば、ローリスクとハイリターンともにバランスがよく優れているのがワイン。最もリスクが高く、リターンも高いのがシルバーでした。

ちなみに英国株価指数(FTSE100)はローリスクではありましたが、リターンはゼロ。

ここ最近ではシルバー、ゴールドの大急落がありましたが、高級ワイン指数であるLix-ex Fine Wine Investables Indexの下げ幅は限定的でした。もちろんこれには希少性や流動性などが関連していると想像されますが、それでも大急落の影響はほとんど受けなかったことになります。

今後、金融界からワイン投資が注目されて、ワイン投資の環境が整備されるようなことになれば、現在のゴールドやシルバーのようにより多くの資金が流れ込み、想定外の価格上昇、想定外の急落が始まるかもしれませんね。

The Liv-ex Blogを参照させて頂きました。⇒ http://www.blog.liv-ex.com/2011/09/against-a-backdrop-of-underperforming-equities-and-bondsjoe-roseman-former-economist-at-moore-capital-managementargues-tha.html

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ボルドーワイン輸出の6割は香港、中国へ!

ワイン専門誌「デキャンター.com」によると、ボルドーワインの輸出は香港、中国が引っ張っているとのこと。

ボルドーワインの香港、中国への輸出はボルドーワイン全体の輸出の6割に達しているのだそうだ。

ボルドーワインの輸入量では、中国が輸入量を85%増加させドイツを抜き去り世界第一位に。金額ベースではイギリスが引き続きトップ、2位が香港、3位に中国が入る。しかし香港と中国を一緒と考えれば、全体の60%を占め圧倒的なトップとなる。

2010年6月~2011年6月の全体のボルドーワイン輸出量は23%増加、金額ベースでは34%の増加となった。しかしフランス国内も含めた売上は2%の減少となった。

ヨーロッパ、アメリカへの輸出も数量、金額ともに7%~22%増加した。

しかし、2008年のリーマンショックではボルドーワインの売り上げも大きく影響を受けており、市場関係者はそのあたりを危惧しているとのこと。

このところの金融市場の混乱で、金属や石油などの商品価格が大幅に下落しているようですね。専門家の話では10月最初の1週間が中国の休日で、それが終われば、大きく割安感のある商品市場に大きな買いが中国から入ると予想されているのだそうです。

高級ボルドーワインの価格も値下がりも続いておりますが、中国の休み明けには 同じように割安感のある銘柄に大きな買いが入るかもしれませんね。

 

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