“高級ワイン市況”の記事一覧

「高額ワイン」 トップ10

酒類専門誌「ザ・ドリンク・ビジネス」に最も高価なワイン トップ10 が掲載されておりました。

人気のワイン・サーチ・エンジンである「ワインサーチャー.COM」からの情報をまとめたもので、ヴィンテージごとの違いやオークションでの落札価格は考慮していません。

ロマコン

 

 

 

 

 

 

第10位 アンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ

ご存知ブルゴーニュの伝説アンリ・ジャイエのワイン。ワインサーチャーでの平均価格は1本$4,089で最も高価なときで$9,611.現在最も高価なヴィンテージは1989年で$9,633。

第9位 ドメーヌ・ルロワ ミュジニー・グラン・クリュ

こちらもブルゴーニュ伝説の造り手であるマダム・ルロワのワイン。平均価格は1本$4,490で最高値が$33,621。現在最も高価なヴィンテージは1953年で$33,482。

第8位 ドメーヌ・ジュルジュ&クリストフ・ルーミエ ミュジニー・グラン・クリュ

 ブルゴーニュで長く評価されている伝説の造り手。平均価格は$4,594で最高値は$15,972。現在最も高価なヴィンテージは2009年で$6,079。

第7位 ドメーヌ・ドゥ・ラ・ロマネ・コンティ モンラッシェ・グラン・クリュ

ロマネ・コンティの白ワイン。平均価格は$4,682で、最高値が$13,697。現在最も高価なヴィンテージは2008年で$4,025。

第6位 ヨハン・ジョゼフ・プリュム リースリング ヴェレナー ソンネンウーア トロッケンベーレンアウスレーゼ

モーゼルの最も良い場所に畑を所有するプリュム家のワイン。平均価格は$5,308で最高値が$11,537。現在最も高価なヴィンテージは1959年で$11,613。

第5位 ドメーヌ・ルフレーヴ モンラッシェ・グラン・クリュ

5ヘクタールほどのグラン・クリュで、この地で非常に尊敬されている白ワインのドメーヌ。平均価格は$5,770で、最高価格が$11,476 。 最も高価なヴィンテージは1996年で$7,695 。

第4位 アンリ・ジャイエ クロ・パラトー ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ

ヴォーヌ・ロマネの1ヘクタールの畑からとれた非常に希少なワイン。平均価格は$6,376で最高価格が$19,515 。現在最も高価なヴィンテージは1985年で$11,296 。

第3位 エゴン・ミューラー・シャルツホーフ シャルツホーフベルガー・リースリング・トロッケンベーレンアウスレーゼ

急斜面のブドウ畑から生産されるワインは年間100~200本と極少量。平均価格は$6,478で最高価格が$14,041 。現在最も高価なヴィンテージは2005年で$5,742 。

第2位 ドメーヌ・ドゥ・ラ・ロマネ・コンティ ロマネ・コンティ グラン・クリュ

あまりにも有名な最強のリッチマンズワイン。平均価格は$12,738で、最高価格が$54,394 。現在最も高価なヴィンテージは1960年で$9,616 。

第1位 アンリ・ジャイエ リシュブルグ・グラン・クリュ

世界最強のリッチマンズワインは伝説の造り手アンリ・ジャイエのワイン。平均価格は$16,325で最高価格が$26,443 。ワインサーチャーのリストに1本だけ載っている価格は1978年で$23,650 。

 

「ほとんどブルゴーニュやんけ!(汗)」みたいな印象ですが、トップ10のうちの8種はブルゴーニュワイン。2種がドイツワインでした。高価なワインのほとんどはブルゴーニュワインで、トップ50の中でも、そのなかの37はブルゴーニュワインなのだそうだ。

トップ10の中に白ワインが4種、ブルゴーニュから2種、ドイツから2種入っていたのが驚きです。それも生産量が極端に少ない希少品。

それでも、最高峰はやっぱり高価なことでは有名過ぎるほど有名な、いわゆる「ロマコン」と「ジャイエ」なんですね。

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

グランヴァン(ほとんどボルドー)市場はオランダのチュウリップになるのか?その26

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格はブラックマンデーすぐ後の1988年からインデックス・ベースで2011年までに約20倍まで高騰。はたして「グランヴァン市場はバブルなのか?」もしそうなら、「今後そのバブルは崩壊するのか?」を酒屋のオヤジなりに考えます。今回はその26回目。

古ワインaug13

 

 

 

 

 

 

 

 

【グランヴァン(ほとんどボルドー)ワイン・インデックスの2008年8月から2013年8月末までの推移】

2011年6月28日にピークを付けたインデックス価格は、デイリーベースで2012年11月13日まで約34%下落。その後は一方的なリカバリーに転じ3月15日には安値から約12%高い水準まで値を戻した。それ以降ダラダラとしなだらかな下げが続き、戻り高値から5%ほど下げたところでやや値を戻している。

インデックスベースではダラダラとした下げとなったが、その内容はインターネット上での高級ワイン業者間取引プラットフォーム Liv-ex で、まるでボルドーワインとそれ以外の高級ワインとの間での裁定取引が行われているような印象。

ボルドーワインが売られ、DRC、シャンパーニュ、スーパータスカンが買われているのだ。

2012年に引き続き、2013年も供給がタイトになることが反映されたのか、DRC、シャンパーニュ、スーパータスカンとインデックスベースで最高値を更新している。

最も値上がりしたのはスーパータスカンで8月のLiv-ex経由の取引全体の10%を占めるほどの人気。その中で最も注目され値を飛ばしたワインがオルネライア2009年。またサシカイヤ2006年や2008年も値上がりした。

一方、ボルドーワインの方は、シャトー・マルゴー2010年が今年の高値から16%安い1ケース$8,260 の最安値で取引された。また、シャトー・モンローズ2008年が1ケース$850で取引され、ここ半年間での最安値となった。

 9月から高級ワインのオークションが世界各地で開かれるオークションシーズンに入るが、富裕層のワインコレクターがどれぐらいボルドーワインを買い上げるのかが注目したいところ。

高級ワインインデックスは含まれるワインのほとんどがボルドーワインであることから、このボルドーワイン売り、DRC、シャンパーニュ、スーパータスカン買いの傾向が続く限り、ワインインデックスのダラダラとした値下がり傾向は続きそうだ。

大型主力株であるボルドーの値下がりと、小型品薄株であるDRCなどの急騰。典型的な相場形成にあてはめれば、いわゆる相場の秋に突入しているような印象を受けます。しかし、株式相場などにあてはめても積極的にカラ売りする局面でもなさそう。

ワインインデックスで見れば、しばらくは迫力に欠ける展開となりそうです。

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「高級ワイン担保融資」でNYの質屋さんは大繁盛

フィナンシャルタイムズ紙によれば、ニューヨークで高級ワインを担保にした新しい手法の短期融資が大繁盛しているとのこと。

緊急に資金が必要な投資家や起業家などが、所有する高級ワインを利用して資金を調達しているようだ。

PH_17652-225x300111[1]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この分野での草分け的存在である質屋さんのマンハッタン・レンダー・ボローによれば、融資の残高は最近急増しているらしい。

金利は月に2.5%~4%だが、ワイン価格が上昇しており、例えばシャトーディケムなどは1本でUS$48,000の融資オファーもあるため、融資を受ける側にとっては魅力的な借入のようだ。

 現在のところマンハッタン・レンダー・ボロー以外、ほとんどの質屋さんは高級ワイン担保の融資は行っておらず、典型的な担保商品であるゴールドや銃器を担保にしているため、この分野では他の追随はほとんどない様子。

高級ワイン融資の対象ワインとしては、ボルドー5大シャトーワイン、シャトー・ペトリウス、ロマネ・コンティ、ディケムなどが一般的な担保銘柄となる。

マンハッタン・レンダー・ボローでは、最大で百万ドルの融資を高級ワインや、腕時計、宝飾品、高級車、美術品、アンティークなどを担保として行うが、最近ではこの融資価値が8千3百7十万ドルにまで達しているとのことだ。

 

質屋さんの商売方法は正直よく分かりませんが、しっかりとした目利きができれば、確かに中古品も新品もない高級ワインは良い担保になるのかも知れません。

もちろん街場の酒屋あたりが手を出せる商売ではないのですが、もし日本でも高級ワインを担保に融資を行う質屋さんが存在するとするなら、高級ワイン市場の流動性が高いとは言えないこの日本では、恐ろしくリスクの高い商売と言えるかも知れませんね。

もちろんその分リターンも大きいわけで、その辺はまさに海千山千の、生き馬の目を抜くような世界なんでしょうね。

 

 

 

 

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

中国のスーパーリッチお好みのお酒は?

酒類専門誌「ドリンク ビジネス」に、2013年の中国のスーパーリッチの消費を調べた内容が掲載されておりました。

高級腕時計、アート、赤ワインなどの収集、フランスでの休暇、マセラッティを運転し、贈り物にはシャトー・ラフィット、そしてレミーマルタン・ルイ XIII (コニャック)を飲む。こんな生活を中国のスーパーリッチは楽しんでいるようです。

PH_17652-225x300111[1]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それでは中国のスーパーリッチが好むお酒!

*人気のプレミアムコニャック&スコッチ トップ5

1、ルイXIII  ド レミー・マルタン 

2、ヘネシー

3、ロイヤル・サルート

4、ジョニーウォーカー

5、マーテル

この中でも、1位と2位のレミーマルタンとヘネシーは特に人気が高く、中国国内の輸入蒸留酒の中では最も売れているブランドなのだとか。

 *茅台酒(マオタイ)

 茅台酒は中国産の高級酒だが最近は激しい値引き販売があったり、政府関係での購入がなくなったりと斜陽傾向にあるが、やっぱり自国の高級酒には根強い人気。

 *ペリエージュエ キュベ ベルエポック (シャンパーニュ)

世界で最も人気のあるシャンパーニュ ブランドはモエ ブランドですが、中国ではペリエ・ジュエ ブランドが人気。このブランドが人気なのは米国も同じ。ペルノ・リカールが所有しており、中国人が好むシーバスリーガルやロイヤル・サルート、マーテルなども所有している。

*シャトー・ラフィット・ロートシルト

そして最後、最強の中国スーパーリッチマンの酒といえば、やっぱりコレ!価格は値下がり傾向にありますが、引き続き中国富裕層のベスト ワイン ブランドなのであります。中国で「いい酒贈りましょ!」ってときには、やっぱりコレが最強なようですね。

 

 

 

 

 

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「フランスワイン2013」雹嵐の被害拡大

酒類専門の業界紙「ザ・ドリンク・ビジネス」によれば、8月初旬にフランス各地を襲った雹嵐は白ワイン生産地域に影響を拡大しているようだ。

また、2013年ボージョレ・ヌーヴォーの輸入にも影響が出て来ているようだ。

2013081210450000.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

【輸入業者さんからのボージョレー・ヌーヴォー船便に関する連絡】

 先ず8月初旬の週末にボルドー地区を襲った雹嵐の被害は、当初予想されたよりもボルドーの辛口白ワイン生産地区で被害が大きかったとのこと。

ボルドーワイン委員会の調査によればボルドー辛口白ワインの産地であるアントル・ドゥ・メールでの被害は深刻で、わずか10分間ほどの雹の被害で7,000ヘクタールの畑が崩壊し、20,000ヘクタールの畑が被害を受けたとのこと。今年のアントル・ドゥ・メールは希少価値の高い商品となるようだ。

在庫水準も赤ワインは在庫があるが、白ワインに関してはまったくないところもあり低水準。価格の上昇は避けられない様子。

さらに白ワイン産地への被害は続き、数日後に今度はアルザスにもピンポン玉ほどの大きさ雹の嵐が襲ったとのこと。

特にテュルクマイル地区とコルマール地区での被害が大きかったようだ。関係者によればテュルクマイルでの被害は10%~60%の間とのこと。

被害の全容は収穫してみないと正確には分かりにくいのかも知れません。

日本の輸入会社さんからのお知らせでは、船便での輸入中止理由に、「ボージョレー現地価格の高騰により大幅な価格改定の必要が生じた為」とありましたが、今回の被害によるワイン流通への影響が明らかになるのは、まだこれからのようです。

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

ページ
トップ