“高級ワイン市況”の記事一覧

左岸ボルドーカップ2014はアジア勢健闘!香港、シンガポール、韓国、中国・・・・あれ日本は?

ワイン専門情報サイト「ザ・デキャンター.com」に今年の左岸ボルドーカップの結果が掲載されておりました。

今年、第13回の左岸ボルドーカップを征したのはフランスのビジネス・スクールEDHEリール。2位がイギリスのオックスフォード大学、3位もフランスのSKEMAビジネス・スクールだった。

左岸ボルドーカップ(The Left Bank Bordeaux Cup)とは、世界中の名門校(大学、大学院、ビジネススクール)などがワインに関しての能力を競うアマチュアでは世界最大級のワイン大会。

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この大会には世界中から40以上の学校のチームが参加した。その中でも特に健闘が目立ったのがアジアからの出場チームだったのだそうだ。アジアからは香港、シンガポール、韓国、中国のチームが参加し、ファイナルの大会に進んだ8校の中には香港のチャイニーズ大学とシンガポールのナンヤン大学が残った。

両校ともに惜しくも4位となったが米国や他のヨーロッパからの出場チームを打ち負かす大健闘。

主催者側としては残るもう一つのアジアの主要国である日本の名門校の参戦を希望しているとのこと・・・・・・・でも、日本はソムリエさんの人数が世界で一番多い国なのに、なんで参戦する学校がないのか?なんででしょうかね?

そのいかにもスノッブな感じに、ちょっとひいちゃう感じがあるからなのか、それとも、そんな余計な勉強してる暇がないのか。

まず出場しようと思えば名門校の学生でなければなりません。また、もし名門校の学生だったとしても苦学生ではいけません。

あたりまえですが、左岸のボルドーワインを実践で勉強しようと思えば驚くほど高額な学習費用が必要なのです。

もしこれらの条件をクリアーできる立場にあるとすれば、ぜひぜひ挑戦するべきだと思います。だって卒業して社会に出れば(戻れば)、家に帰ってワインの勉強なんかしてる間もなく、社会の期待を背負って働かなきゃいけなくなる可能性が高いですからね。

たとえ人から「スノッブだから・・・・・・・」などと言われても、高額ワインはビジネス社会にとって必要な商品ですから、挑戦できる立場にいる方には挑戦していただきたいと思います。

ちなみに、今回の優勝チームからのアドバイスは「テイスティング、テイスティングそしてまたテイスティング!」ですって。ファイナルの会場は、あのシャトー・ラフィット・ロートシルト。一生の記念になること間違いなしですよ。

 

 

 

 

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ブルゴーニュ・ブドウ畑の価格高騰が止まらない!

ワイン情報専門サイト「ワイン・サーチャー」によれば、フランスの高級ワイン産地の一つであるブルゴーニュのブドウ畑の価格が17年連続で上昇しているとのこと。

フランス農務省の発表によれば、ブルゴーニュのグランクリュの各付けを持つブドウ畑の価格は、フランスのワイン産地の中で最も高価なのだそうで、2013年には1ヘクタールの平均価格が5.4百万ドルに達したとのことだ。

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【写真はブルゴーニュのブドウ畑の中でも最も高価な畑の一つ 】

また、各付けに関係なくコート・ドールであれば価格は上昇しており、それに伴いブドウ畑の売買件数は激減しているとのこと。

2013年に取引されたグランクリュの各付けを持つ畑の価格は1ヘクタール当たり2.7百万ドル~12.9百万ドル。1996年には1.66百万ドルぐらいで取引されていた場所なのだそうだが一方的な右肩上がりで推移している。

他のフランス高級ワイン産地のブドウ畑と比べても、ブルゴーニュのグランクリュ畑の価格は突出している。

ボルドーのポイヤックにあるブドウ畑の2012年の平均価格は1ヘクタール当たり2.7百万ドル、シャンパーニュのコート・デ・ブランのブドウ畑の2012年の平均価格が1ヘクタール当たり2.12百万ドルと、ブルゴーニュと比べれば割安感を感じるほどだ。

ブルゴーニュで2番目の各付けであるプルミエ・クリュのブドウ畑も価格は同じく上昇している。コート・ドールのシャルドネ畑では2013年に1ヘクタール当たり1.7百万ドルまで上昇。ピノ・ノワール畑も昨年68万ドル~72万ドルまで値上がりしたとのことだ。

ブルゴーニュのグラン・クリュの畑は559ヘクタール、プルミエ・クリュの畑は3326ヘクタールで両方合わせればブルゴーニュのブドウ畑の約14%の広さ。グランクリュの畑では赤ワインが56.8%、プルミエ・クリュでは44.2%を占めている。

この非常に限られた地域から生産されるワインは希少価値が高く、世界の高額ワイン上位50銘柄の中の38銘柄がブルゴーニュ産のワインだ。

最近では千円台や2千円台の、いわゆる低価格のブルゴーニュワインがすっかり市場から姿を消したような気がします。また、その上の価格帯のワインでも、正直なんだか割高感を感じたりするのですが、”ブルゴーニュ・ワイン”というだけで付加価値が付くのは当然の成り行きなんですね。

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グランヴァン(ほとんどボルドー)市場はオランダのチュウリップになるのか?その35

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格は、ブラックマンデーすぐ後の1988年からインデックス・ベースで2011年6月まで約20倍に高騰。 はたして「グランヴァン市場はバブルなのか?」、もしそうなら「今後そのバブルは崩壊するのか?」みたいなことを酒屋のオヤジなりに考えます。今回はその 35回目。

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【グランヴァン(ほとんどボルドー)ワイン・インデックスの2009年5月から2014年5月末までの推移】

2011年6月28日にピークを付けたインデックス価格は、デイリーベースで2012年11月13日まで約34%下落。その後反発して2013年3月15日には安値から約12%高い水準まで値を戻した。

それ以降は引き続きダラダラとしたなだらかな下げが止まらない。3月15日の戻り高値から先月の5月末までの値下がり率は約16%、前月末からは約2%低い水準。2011年6月のピークからは約38%安い水準と、数年前に盛り上がったワイン投資熱への逆風が止まらない状況。

最近では割安感のあるボルドーのバックヴィンテージへの買いが入ってきているようだが、それほど供給があるわけではないため、取引量としてはそれほど多くはないようだ。また最近のヴィンテージには依然として割高感があるようで、買いが入って来にくい相場状況となっている。

今後のさらなる下落につながりそうな要因として、今のところ堅調に推移しているブルゴーニュワインの代表DRCブランドの状況があげられるようだ。

まず、ラフィットと同じく中国の倹約令や、特に高価で有名なワインであるため偽造品の出回りなどによる中国からの需要の減少。

そして、ワイン投資ファンドの多くが苦境に陥るなかで、世界一のワインファンドと呼ばれたこともあるルクセンブルグのワイン投資ファンド、「ノーブル・クリュ」もまた顧客からの解約を停止している。

そのファンドのポートフォリオは、50%がブルゴーニュ・ワインなのだそうだ。そしてブルゴーニュワインのなかでも流通量の多いDRCブランドがその大部分を占めているようだ。

このファンドは流動性の欠如を理由に顧客からの解約を停止しているようなのだが、市場はDRC市場の危うさを感じ取っているかのように上値の重い展開となっている。

まるで、中国での銅やゴールド、不動産のような状況とも言えるかも知れません。

グランヴァン市場全体としてはまだまだ強気になれる状況ではないようですが、個別には魅力的な銘柄も出てきているようだ。例えば高級ワインの業者間取引サイト Liv-exでの取引で4月から5月の1カ月間の間にモンローズの2000年ヴィンテージが一気に約10%値下がりした。

売り物があればだが、バックヴィンテージの市場に魅力が出てきたようです。

 

 

 

 

 

 

 

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カリフォルニアのロゼ・ワイン1本430万円!!

ワイン関係専門の情報サイト「ワイン・サーチャー」さんによれば、オンライン・オークションでカリフォルニアの有名カルトワインである「シネ・クア・ノン」のロゼ1995が、1本なんと$42,780で販売されたのだそうだ。

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【シネ・クア・ノンさんのHP】

オンライン・オークションで落札されたのはシネ・クア・ノンの1995クイーン・オブ・ハーツ・ロゼ。最終的に$37,200まで競り上げられ、それにバイアーズ・プレミアムが加わって$42,780で販売された。競り落とした人の名前は公表されていない。

このワインの生産量は25ケース(300本)のみで、販売方法は会員や友人への割り当て販売のみという正真正銘のカルト・ワイン。

幸運にも割り当てで購入できた会員がオンライン・オークションで販売したとみられる。

シネ・クア・ノンのオーナー自身さえ1本しか所有していない非常に希少なワインだそうだ。おそらく他の全ての所有者も1本のみの所有。

このオンライン・オークションで最も高額なロゼ・ワインとなったが、おそらく他の全ての所有者は富裕層のマニア的ワイン・コレクターと想像され、また所有していても1本ではなかなかこの先も市場には出てきにくいようだ。

今回の購入者もやはりマニア的なワイン・コレクターで、世の中にある非常に希少価値の高いワインを自分のワイン・コレクションに加えて、より満足度の高いワイン・コレクションにしようとしている人物だと推測されている。

 

なぜ歴史が浅いにもかかわらずカリフォルニア・ワインばかりがカルト化してして、とんでもない高値で取引されるのか?・・・・・たぶん一番の要因は、アメリカに世界の大金持ちといえる方々が集中しているからでしょうか。またアメリカでの株高も影響しているのかも知れません。

桁違いの資本と技術力を投入して優れたものを生み出す様子は、まるでアメリカの音楽や映画みたいですね。たぶんトップ・エンドのワインもまた、そんなエンターテイメントの一つなのかも知れませんね。

・・・・・・・・・でも、いつ飲むのかな?

 

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グランヴァン(ほとんどボルドー)市場はオランダのチュウリップになるのか?その34

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格は、ブラックマンデーすぐ後の1988年からインデックス・ベースで2011年6月まで約20倍に高騰。 はたして「グランヴァン市場はバブルなのか?」、もしそうなら「今後そのバブルは崩壊するのか?」みたいなことを酒屋のオヤジなりに考えます。今回はその 34回目。

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【グランヴァン(ほとんどボルドー)ワイン・インデックスの2009年4月から2014年4月末までの推移】

2011年6月28日にピークを付けたインデックス価格は、デイリーベースで2012年11月13日まで約34%下落。その後反発して2013年3月15日には安値から約12%高い水準まで値を戻した。

それ以降はダラダラとしたなだらかな下げが続いている。3月15日の戻り高値から先月の4月末までの値下がり率は約14%、前月末からは約1%低い水準。2011年6月のピークからは約37%安い水準。

ボルドー2013年ヴィンテージのアン・プリムールのキャンペーンの不調がさらに市場の雰囲気を重くしている印象。

市場のコンセンサスとしては、今回のアン・プリムールは過去に前例がないほどの不調に終わるだろうとの予想。すべての業者がボルドー2013年ヴィンテージのボルドーシャトーの出値は高すぎると感じているようだ。

業者向け高級ワイン取引サイト「Liv-ex」のブログによれば、ボルドー2011年ヴィンテージの26銘柄のうち、この2年間で価格が上昇しているのは4銘柄しかなく、3銘柄はリリース価格を割り込んでいるとのこと。そして、さらに値下がり傾向が続いている。中にはリリース価格よりも40%安い銘柄もあるとのことだ。

その他の2012年、2010年、2009年ヴィンテージも同じような展開とのことで、2013年ヴィンテージを今の出値で買えば、高値づかみになってしまう可能性が高いと考えるのは当然でしょう。

先日の金曜日、瓶詰めされたボルドー2011年ヴィンテージのパーカーポイントが発表されました。樽試飲でのパーカーポイントから一気にアップ・グレードしたワインもあり、2011年ヴィンテージが買われてインデックスが堅調に推移する可能性はあります。

しかし、現在のダウントレンドを抜け出すほどのインパクトがあるとは考えにくく、頭の重い展開は継続しそうです。

 

 

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