“酒屋の株話”の記事一覧

「酒屋の株話」好業績の行方

 

 

今週の日経平均株価は、売買高が少なく膠着感ある展開。

週間の値幅は8週ぶりの低水準とのこと。1日あたりの東証1部の平均売買代金も今年最低だったのだそうだ。

レバレッジをきかせた短期での取引が増加しているためなのか、日本株市場は過度に値下がりに対して臆病になっている印象がある。

投資家の強気・弱気を示す指標であるプット・コール・レシオは8年ぶりの弱気水準なのだそうで1.5倍に達しているとのことだ。

 

 

 

 

 

 

<写真は日本経済新聞の記事>

情報過多が判断の邪魔をするなどとも言われるが、多過ぎる情報が余計に状況を分かりにくくしているのではないかという気もする。

ボラティリティが高くなって、プログラムされたリスク・マネージメントが売りを出して、価格は値下がりした。

市場心理は弱気に傾いた。

また、円高や米国の保護主義政策による将来的な業績不安があり積極的には買いが入らない。

それでも、かなり期待の出来る通期での決算発表は近づいている。

過度に弱気になるのは、いかがなものかなあと思う。

 

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「酒屋の株話」ショート

 

 

市場の状況を表す口語でショートと呼ばれるような状況があるが、まさに日本株市場は今ショートではないだろうか。

金曜日の取引では、その反対売買によって起こるショートカバーリング・ラリーに、至りそいうで至らなかった印象があった。

買戻しによる上昇が本格化するとすれば、今回の下落でもっとも下落幅の大きかった日本株の上昇幅が、もっとも大きくなって当然だと思う。

もちろん強い戻り売りが待ち構えていて、上昇のスピードがゆっくりになる可能性はあるのだが。

それでも、過去最高の空売り比率となるほど売りのバイアスが強まったことや、先物が大きく売られたことによる反動は少なくないと思う。

 

 

 

 

 

 

<写真は日本経済新聞の記事>

レバレッジの高さがマーケット・ボラティリティを高めているとみられるが、それは下落時も上昇時も同じことだと思う。

通期の決算発表が近づくにつれて買戻し圧力は高まるのではないか。

アメリカの大物投資家が日本株の値下がりを予想して売り越しているという記事があった。

割高感のある銘柄もあると感じるため、ひょっとしたら日経平均ベースではこの先弱含むのかも知れない。それでも個別株を見れば、とてもじゃないが売る気になれない銘柄は多いと感じる。

骨太に業績の拡大が期待される銘柄なら、悲観に傾いた相場を買ったあとは、覚悟を決めて「ひたすら何もしないで監視し続ける」しか、この荒れ狂う相場を乗り切る方法はなさそうだ。

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「酒屋の株話」ファンダメンタルズvsセンチメント

 

 

今の日本株市場の状況をやや大げさに言えば、”最高のファンダメンタルズ&最悪のセンチメント”だろうと思う。

 

 

 

 

 

 

<写真は日本経済新聞の記事>

最高のファンダメンタルズは企業業績に起因しており、最悪のセンチメントはマクロ経済に起因している。

また、先週は東証の空売り比率が過去最高となったが、多くの市場参加者がレバレッジを高めている状況が市場をより情緒的にしているように思う。

結果として上昇トレンドのなかで急落が起こり、戻りはゆっくりになる。それでも、何かあれば急上昇する可能性もあるのではないか。

企業の価値が安くなれば、魅力のある企業はその事業価値によって買われる。

たとえ日銀の出口戦略が始まったとしても、アメリカが保護主義に傾いても、魅力ある事業が魅力ある価格なら、それは買いなのだ。

マクロのコンセンサスは逆指標などとも言われるが、日本の株式市場はたとえ大幅な急落があったとしても”懐疑のなかで育つ”段階にあるのだと思う。

特に成長企業にあってはセンチメントが熱狂に変わるまで売るべきではないと考える。

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「酒屋の株話」個人投資家の覚醒

 

 

今週の日経平均株価は、急落からの戻りの過程で、一時的な調整が入った印象。

海外投資家からの売りに対して、個人や事業法人、投信などが買い向かっているようだ。

 

 

 

 

 

 

<写真は日本経済新聞の記事>

長期金利の上昇とボラティリティの上昇を発端として、海外勢は日本株を大きく売り越したが、それ以外にも機関投資家には、様々な従わなければならない投資のルールがあって売りを出しているのかも知れない。

また、個別の企業業績に関係なく、独自のマクロ経済に対する分析や、資金分散の変更など、様々な理由で売りを出しているのかも知れない。

日本株は、好業績とテクニカルな要因での株価急落でPERが低くなった。個人は大きく買い越したが、海外勢はなぜか売り越しを続けている。

海外勢が売り越すのは機関投資家ならではのテクニカルな理由があるとみるべきではないか。

企業の業績が悪化に転じるとか、競争の優位性がなくなるとか、という理由で売っているのではなさそうだ。まして米国株にもう一度クラッシュがあると予想しているわけでもなさそうだ。

先物を大きく売り越していることから、投機筋によるものなのかも知れない。その場合には近い将来に買戻しが入ることになる。

個人投資家のひとりとしては、好業績の銘柄をこの状況下で売る理由はまったくないと考える。

やはり、覚悟を決めて、目先の乱高下をやり過ごし、じっくりと長期投資の立場で、いつか来る熱狂を待つべきだと思う。

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「酒屋の株話」学習と対応

 

 

なぜか日本株の回復力は他の市場に比べて弱いが、世界の株式市場は回復の方向にむかっているようだ。

 

 

 

 

 

 

<写真は日本経済新聞の記事>

今回の急落で学習すべきことは、カネ余りによる金融相場と、現在の市場形成環境は、相場の乱高下の幅を極端に大きくしているということではないか。

ひとむかし前と違い、個人でも信用取引や、ボラティリティをショートしたりという投機的な取引を簡単に行えることも乱高下の幅を大きくしているひとつの要因だろう。

それ以外にも投機的であることが存在意義とも言えるヘッジファンドの存在や、人工知能による自動取引、コンピューターで自動的に売買を行うリスクヘッジやトレンド・フォローのプログラム・・・・・などなど、どれも相場の乱高下幅を大きくし、いわゆるマーケット・ボラティリティを高めることになる。

つまりは魅力的なバーゲン価格や、とんでもないプレミアム価格が、現在の株式市場を形成している様々な要因によって出現する可能性が高くなっているのだ。

営業利益が概ね右肩上がりにあるなかで、戦い方によっては、ひょっとしたら案外戦いやすい環境下にあるのかも知れない。

重要なのは負けにくいポジションを持つことと、長期投資の視点に立った気持ちの持ち方だろうか。

それにしても、低水準のボラティリティを大きくショートするのはどう考えてもヤバ過ぎる。

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

ページ
トップ