このところの日本株の売買状況は海外投資家の買いに対して、日本の個人投資家が売り向かっている状況なのだそうだ。
それも現物株だけではなく、信用取引でも先物取引でも。
「インテリの万年悲観論」みたいな話はよく聞くが、それにしても・・・・・・・なぜ???
「アベノミクスの第3の矢と呼ばれる構造改革は進まない!」とみているためか、それとももっと根本的なところで「基本的に今の相場は金融相場であって、そんなのは終わるのも早いんだ!」と読んでいるのか。
今朝の日経新聞に、ポルトガルで突如浮上した金融不安という株式市場にとっての弱気ファクターに対し、日本株は下げ渋っているとの記事が掲載されておりました。
【今朝の日経新聞の記事】
なんでも7~8日にかけてプロの度胆を抜く取引があったとのこと。
ヘッジファンドではない長期資金を動かす海外の年金か運用会社が、日経平均2014年9月の15,375円権利行使価格のプット・オプションを2万2500枚、想定元本3500億円売って、約85億円のプレミアムを手にしたのだそうだ。
この巨大プット・オプションの売りの反対側になったのが外資系の証券会社なのだそうだが、プット・オプションの買い手は日経平均が値下がりすれば、デルタヘッジと呼ばれる買いを入れるため、相場下落を阻むことになる。
日経平均先物9月の終値は15170円で、権利行使価格を若干割り込んでいるが運用会社にしてみれば15375円でプレミアムが手に入れば妥当な価格とみているようだ。つまり超強気なのだ。
まるで少年サッカーの試合に、いきなりメッシが加わったような状況で、その大きな影響力に逆らうのはいかがなものか?と、例えは良くないかも知れないが、酒屋のオヤジとしては思うのです。
「たかが金融相場」かも知れません。しかし、その規模は度胆を抜くようなレベルの事が起きてもまったく不思議ではないような状況だと思うのです。
公的年金の日本株買いを見越して、今後も日本株の下げ渋りは続きそうな気がしております。
いまどきのアリさんになろうとすれば、堅実な方法での株取引は必要不可欠なのかも知れません。特にアベノミクス第3の矢である構造改革で痛みのある人にとっては。
頑張りましょう。
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