“酒屋の株話”の記事一覧

「酒屋の株話」メジャープレイヤー戻る

 

 

大都市でのテロ、基礎工事のデータ改ざん発覚の広がり、商品価格の値下がりとさらなる先安感・・・・と、なんだか株式市場にとっても上値が重そうな雰囲気ではあるが、それでも今週の株式市場は”底堅い”印象でした。

11月第1週の「投資部門別売買代金差額」によれば、海外投資家が買い越し。一方、個人は売り越し。

8月、9月の強烈な下げ圧力を乗り越えて、やっとメジャープレイヤーである海外投資家の買いが戻って来たんですね。

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「写真は日本経済新聞に掲載されたのもです」

売買代金10月の月間ベースは海外投資家のシェアが73%。

今や当たり前の状況ですが、日本の株式市場を動かしているのは海外投資家です。そんなメジャープレーヤーである海外投資家が、8月、9月と強烈に売り越した後、今度は買い越しに転じている。

こんな状況に「すわ・・・倍返しか!?」みたいなことを言い出す人がいてもおかしくない気はしますが、そんなの楽観的過ぎて誰も言わないし、実際に個人は売り越している。

もし仮に倍返しになるとすれば、20,947円から16,901円まで4,046円の値下がりの倍の値上がりで24,993円まで値上がりすることになる・・・・・・長期的予想ならまだしも、短期となればやっぱり想像しにくいか。

それでも、もし個人の売り越しがひと段落して、買い越しに転じたなら、海外投資家と個人でシェア90%の買い越しとなるため、その倍返しの水準まで短期間で上昇する可能性もあるのではないか、と想像する次第です。

どちらにしても激しく売られて下値を試した後の今、強気で行くしかないでしょう!

 

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「酒屋の株話」年末に向けては”妖株ウォッチ”かぁ!?

 

 

「業績不振のヘッジ・ファンドが年末に向けて、業績挽回のために日本株市場でデカい賭けに出る!」みたいなことを新聞などでは伝えています。

今のところの動きとしては、先物やコール・オプションで買いに傾いているのだそうだ。

他方、国際数学オリンピックのメダリスト7人を含むような超エリート集団のイギリス系ヘッジ・ファンドが、日本株の「空売り王」と呼ばれるぐらいの大量の空売りを増やしているのだそうで、同じ業種内での裁定取引のポジションを膨らませているとのこと。

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郵政3銘柄は連日の大盛り上がり。

東証1部上場銘柄の売買代金の10~20%を占めるほどの盛り上がり方なのだそうだ。

「こんな状況にヘッジ・ファンドが目をつけないハズはない!」とも推測できるわけです。

ヘッジ・ファンドとは大量の資金を戦略的に使い、他の市場参加者を出し抜いて利益を得る商売なのでしょう。また、郵政3銘柄の大盛り上がりの買いが、価格に係らず続くとは考えにくい。

「郵政3銘柄を買い煽り、大きく買いが入ったところで、ドッカーンと売り崩す」そんな戦略なら、「年末に向けての挽回に間に合うかも」と考えてもおかしくないように思う次第。

イギリスの「空売り王」だって、参戦してくるのかも知れない。

もちろんただの勝手な推測です。

・・・・・・それでも、「この先、年末に向けて日本株は、再び”鉄火場”と化すのかも知れない!」みたいな気もするわけで、あっと言う間に火傷させられちゃいそうな取引って・・・・・オトロシィ(汗)

中国市場での動きのおかしい銘柄を「妖株」と呼ぶのだそうですが、ヘッジ・ファンドがこの残り少ないわずかな期間に大博打を仕掛けてくるとすれば、その空中戦の妖株ウォッチに徹するしかないのかも知れません。

それでも極端な値段が付いたときには、そのときこそ個人投資家が再出動するべき時なのだと思う次第です。

 

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「酒屋の株話」来週は盛り上がりそうだ

 

 

来週の後半には、やっと久々に上方への盛り上がりが見られそうな気がします。

11月4日の郵政グループ3社の株式上場が、日本株市場全体に心理的な好影響を与えるのでは、と考えます。

ブックビルディングでは売り出し株数に対して5~10倍の需要があったとのこ。また売り出し価格は「こりゃ値上がりするでしょ!」みたいな魅力があります。

「日本郵政:配当利回り3.3% PBR 0.41倍」

「ゆうちょ銀行:配当利回り3.4% PBR 0.47倍」

「かんぽ生命保険:配当利回り2.5% PBR 0.67倍」

今後の売り出しも見すえての戦略的売り出し価格なのか。とりあえず来週は買いが集まりそう。

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それでも個人的には購入する気にはなれません。

「郵政グループは利益を追求して合理化とかできるのか?」みたいな疑問があるからです。

そう考えれば、NTT上場時と同じような値動きとなるのかも知れませんね。

それでも、しばらくは市場に好影響を与えることが予想されるわけで、そうなれば米国株に比べて戻りが鈍い印象の日経平均株価だって、上値を試すことになるのだと思います。

もちろん好影響は限定的で、新規上場でよくあるパターンのように、値上がりした後に値下がりに転じれば、今度は悪影響になるのかも知れませんが。

さて、来週の郵政グループ上場は、はたして日経平均株価をこのクラッシュ前の水準まで戻すことが出来るのか?

注目される週となりそうですね。

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「酒屋の株話」さらなる過剰流動性の波はどこへ向かう

 

 

「さらなる金融緩和で、さらに膨れ上がる過剰流動性はどこへ向かうのか?」

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さらに膨らむ過剰流動性の流れ込む先のひとつは、やっぱり「今後さらに利益を伸ばしそうな企業の株式」でしょう。

それも、大きく売りたたかれた後だけに、割安感の増している銘柄は増加している。

しばらくは、懐疑的な警戒感のある流入となるのかも知れません。しかし、市場に安心感が出てくれば、巨大に膨張したその過剰流動性の波が、激しく流入してくる可能性があるのだと思う次第。

異次元の金融緩和がつくり出す過剰流動性とは、その出口が見つかるまでは継続するのだと思います。それでも、その出口までの距離は、すぐそこと言うわけではなさそうです。

膨れ上がったその資金は今まで以上に利回りを追求し、その競争で金融市場の利率をさらに押し下げることになるということか。

また今回のように、その膨れ上がった資金が空売りなどで株価を押し下げる要因にもなる可能性もあり、今後さらに株式市場は変動率を高めて行くことになるのかも知れません。

「青年は決して安全な株を買ってはならない」との名言があります。

でもたぶん今は、「中高年は安全な株(将来性があり、健全経営で割安)を買わなければならない」ってことでしょうか。

まだ十分に間に合う水準だと思う次第です。

 

 

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「酒屋の株話」ついに”押し目待ちに押し目なし”か

 

 

地震の発生と同じように、マーケットの変動率もかたまって大きくなる傾向があることは、前回のブログでも書きましたが良く知られた話。

それでも、このクラッシュの余震としては、今週の下げ方はそれほどの衝撃がなかった。

大きな振動の後には、余震も含めて大きな変動が継続する可能性が高いとすれば、今度は値上がりでの変動を大きくするのかも知れない。

メインプレーヤーズであるプロの外国人投資家から激しく叩かれた後だけに、「米国の利上げ観測の後退」「中国を筆頭とした世界経済減速懸念の市場への折り込み」などが意識されたなら、今度こそは割安感のある銘柄などは、ある程度の水準に達するまで、「押し目待ちに押し目なし」の上げ相場となる可能性もあるのだと思う次第です。

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株価とは、実際のマクロ経済の状況や企業価値が、常に正確に反映しているとは、たぶん誰も考えていないのだと思います。

そこに人間の思考や、人間の作ったプログラムやルール、立場、取引の方法などが反映されて形成される、いわば二次的な現象なのでしょう。

つまりそこには価格形成に対しての「情報の不完全性」が、どんなに世の中が進化しても存在するのだと思います。

なにが言いたいのかといえば、マーケットの予想とは、「その昔の高名な学者のように、天動説をもっともらしく説くようなオピノオンが多い」のかも知れないということです。

自然現象や金融取引などの複雑系を相手にする場合には、やっぱり自身で実際に海に出て、潮や風を読む勘所を持ち、変化に対応することが大切なのでしょう。

もちろんハンパな酒屋の投資家などには、なかなか難しい話です。

それでも、ほとんどの銘柄はバブルと言える水準とは程遠い水準にあるのだと思います。そのためバブルも発生してないのに暴落は起こりそうもないと、ハンパな勘所は感じるのです。

 

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