人工知能が株式市場を仕切る時代になっても、相場の世界の古典であり普遍的な考え方である「マクロのコンセンサスは逆指標」の知恵は機能しているのかも知れない。
先週末の非観に満ちたセンチメントは週末を挟んで一変した。
今週、NYダウは最高値を更新し続け、円は大幅に円安に振れ、長期債利回りは急上昇。日経平均株価の先週末からの値上がり幅も1000円を超えたのである。
マクロ系にリスクオンのスイッチが入ったようだ。
単なる売られ過ぎからのショートカバーによる上昇というだけでなく、マクロに対する市場心理が変化して、資金の流れが変わったとみるべきだろう。
日本株市場では「ポケモンGO」の人気や「LINE」の上場で、市場に活気が戻って来た。
コンセンサスの偏りが大きければ大きいほどに、その後の修正も大きくなる。
「任天堂」の株価上昇は始まったばかり、日経平均株価も潮目が変わって上昇に転じたばかり。
日本株の潮目は変わり、上昇トレンドは継続すると推測される。
それでも「中国の南シナ海問題」「場所を問わず続くテロ行為」「トルコ軍のクーデター」と、世の中は危うい。
また、高値では逆張りの売りも待っていると推測されるため、このまま一本調子で日経平均が上昇するとは考えにくいが、トレンドは変化したとみるべきだと思う。
やっと、信念のバリュー投資家が報われるときがやって来た、ということか。
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