総務省が公表した外国人を含む日本の総人口は、2015年10月1日時点で1億2709万4745人となり、10年前の前回調査から約96万人減少。
国勢調査としては1920年の調査開始以来、初めて減少に転じた。また、75歳以上の人口は1612万人と総人口の「8人に1人」を占め、初めて14歳以下のこどもを上回った。
<写真は日本経済新聞の記事>
世界で最も古い建国とされている日本国で、戦争などでの短期的な人口の減少はあったとしても、おそらく建国前から長期に渡って増加し続けてきた日本の人口が減少に転じている。
この人口減少のトレンドは向こう100年ぐらい続くとの予想もあり、すぐには転換しそうにない。
日本株市場でアクティブ投資を考えるなら、まずこの明確な日本のトレンドを念頭においてのフィルタリングが重要ではないかと思う。
選択できる企業は多くない。また、強いものや大きいものよりも、変化に対応したものが生き残ると考えるべきだと思う。
少子高齢化で、モノは売れなくなり、ひとり暮らしの世帯も増える。
また、今は増加している高齢者も、団塊の世代が全員高齢となれば、その後は高齢者の人口さえも減少して行くことになる。
この明確なトレンドを踏まえて投資先を選ぶなら、国内の高齢化に対応していて、さらに海外の高齢化にも対応して行けるようなビジネスモデルの企業、もしくは人口の増加、経済成長が期待できる国に対応できる企業ということになる。
フィリピンのドゥテルケ大統領が来日して、フィリピンへの投資を日本企業に呼びかけた。
成長する可能性が十分にある国で、強烈なリーダーシップのトップダウンで、強引に世の中を正している状況の国の成長に賭ける日本企業があれば、それは注目するべきだと思う。
この明確なトレンドを踏まえて、変化に対応できる企業を選択しようと思えば、それだけで頭の中が整理できるような気がする。
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