今年の春に経験した地政学リスクの高まりは、結果として日本株の絶好の買い場となった。
今回のケースも基本的には同じだと思うのだが、北朝鮮に対しての対応やら金融政策やらで、もう少し複雑で持続性のある悲観要因なのかも知れない。
さらなる波乱に備え、日経平均のプットオプションの購入が膨らんでいるとのこと。また、それに伴いボラティリティも上昇しているという。
それでも、この市場心理に「恐れ」が感じられる状況は、逆に楽観的に挑むべきだと思う。その「恐れ」の市場心理こそが、この上昇トレンドの健全性を示しているのではないか。
今週の日本株市場は、今まで堅調に推移してきた銘柄に調整が入る展開となった。
もし日本株への投資が負け戦であれば、それこそ刀も鎧もかなぐり捨てて、一目散に逃げるべきなのだろう。しかし、どう見ても負け戦には見えない。
むしろ勝ち戦において勝ちを急いではいけない状況ではないか。動き過ぎてはいけないのだ。
一強多弱とも言えるこのビジネスの戦国時代、一強となればアマゾンのようにPER200倍まで買われる企業も出て来る環境下だ。
ある分野で優れた競争力のある企業だと思えば、動き過ぎるべきではない。ヘタに動けば、譲渡益に対する税金で必ず20%は持っていかれる。合理的とは言えないのだ。
2009年にボトムアウトした日本株の上昇は、まだまだ始まったばかりだと思う。動き過ぎれば損をする。
※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります
カテゴリー:酒屋の株話