“酒屋の株話”の記事一覧

「酒屋の株話」刺激を求めない

 

 

「大型株ばっかりやんか!」みたいな感じではあるが、日経平均株価は14営業日続伸し、高度成長期の1960年12月~1961年1月に記録した最長記録に約56年9ヵ月ぶりにならんだのだそうだ。

1961年も2017年も東京オリンピックが3年後に控えているのは偶然なのか。1961年の日経平均はその後に7月まで上昇した後、調整に転じた。つまりはしつこく値上がりが続いたということだ。

この過熱感のない値上がりは、今回もしつこい上昇トレンドになりそうな気がする。

海外投資家の買いも戻って来た。4月~9月の業績が出てくれば、中小の成長株も上昇に転じるのだと思う。

 

 

 

 

 

 

それでもNYダウのチャートを見れば、「少しは押し目とかがあっても良さそうなもんだけど・・・!」みたいな高所恐怖症的な恐ろしさがある。

強い投機性を帯びていることが存在意義のようなヘッジファンドは、その足の速い大量の資金でレバレッジを効かせて取引する傾向にあるため、何かがきっかけとなって一時的に大きく下落するようなこともあるのかも知れない。

そんな市場の状況は1961年と違うところなのだろう。

上昇傾向は続くとしても、超優秀な人工知能による取引方法でもない限り、短期的思考は得策ではなさそうだ。

この過熱感の感じられない日本株市場は、まだ懐疑の中で育っている段階にあるようだ。つまりは今後の息の長い強気相場の継続を暗示しているのではないか。

市場心理の、恐れを買い熱狂を売ろうと思えば、たぶん今はただただ保有し続けるべき状況なのだろう。

上がりそうで上がらない、上がらなそうで上がる・・・・ちょっとうんざりしながら見守るのが投資なのだ。決して刺激を求めてはいけないような気がする。

いよいよ4月~9月の業績発表が本格化する。

期待したい。

 

 

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「酒屋の株話」何かが変わった

 

 

10月に入って何かが変わったようだ。

日経平均株価は一方的に上昇に転じている。

金曜日には円高、米国株の調整にもかかわらず200円上昇して21000円を抵抗感なく抜けた。ショートカバーが一気に入った印象だ。しかし過熱感はまだない。

 

 

 

 

 

 

日経平均株価はITバブルの高値を抜いて21年ぶりの高値なのだとか。それでも、毎日史上最高値を更新している米国株などと比べれば、「なんでまだこんな水準なんだ?」みたいな違和感はある。

インデックスの銘柄の入れ替えシステムの違いもあるのかも知れないが、カネ余りの過剰流動性に”相手にされていない感”があるような気がする。

それでも、10月に入ってついに”お目に留まった感”が出てきたようだ。

 

平成バブルのピークからそろそろ30年。この間には確かに産業革命と呼べるような変化が、それはもうこれまでの歴史の比ではないぐらいたくさんあったように思う。

そんな中でいわゆる成長株は、「まだまだ、こんなもんじゃすまないでしょう!」と言えるレベルにあるのではないか。「業績良し、将来性良し、カネ余り・・・・・順風満帆・・・・・なのになんなんだ!?」みたいな感じだ。

今後も目先の情報や、市場のテクニカルな要因により、上がったり下がったりのランダムな動きをこなしながらの上昇相場が続くのではないか。

とりあえずは2Qの決算発表に期待したい。

 

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「酒屋の株話」2Qのビッグウェーブを待つ

 

 

今週の日本株市場は堅調に推移した。

それでもまだ日本株市場に限っては”懐疑心ある上昇”に留まっている印象をうける。過熱や熱狂には至っていないのだ。

また、日本株市場が堅調なのはありがたい話なのだが、「・・・・大型株ばっかりやんか!」とか「・・・・米国株に比べて日本株はどうなっちゃってるの?」みたいな物足りなさを感じる。

第二四半期の決算をにらんだ動きには、まだ至っていないようだ。たぶん中小の成長株はまだ日柄調整中であり、チャート上のコンソリデーションを形成中なのだろう。

第二四半期の決算発表がある10月末から11月初めまでにはこの調整期間を抜け出し、さらなる業績相場が始まると期待したい。

 

 

 

 

 

 

経済状況や政治情勢の株価への影響とは、ほとんどはノイズと呼べるものだが、まったくもって単純ではない因果関係であり、株価への影響を予想することは簡単ではない。

ならば、この盛り上がりに欠ける市場で、演繹的に考えて業績の拡大の見込める銘柄を購入して、保有し続けることがベストな攻略法ではないか。

長期的にみれば個別の株価を押し上げる要因は業績の拡大しかない。

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「酒屋の株話」過熱しない強気市場

 

 

今回もまた北朝鮮を巡る地政学リスクは絶好の買い場となった。

しかしその後は、「また続くのかよ~」みたいな、近ごろではなじみ深い印象の迫力に欠ける展開だ。

コンソリデーションとか日柄調整となどと呼ばれる期間が継続しているのだろう。

 

 

 

 

 

 

日経平均株価は、すぐにでも21000円あたりまで上昇しても良さそうなものだと思うのだが、9月の月末による季節要因があるのだろうか。

それでも、そろそろ2Qの決算をにらんでの動きに入っても良さそうなものだと思う。

相場とは目先の情報に影響されて、ランダムに上がったり下がったりしながら向かうべき方向に向かうものだと思う。

引き続き北朝鮮リスクや、衆議院選は控えているものの、大きく影響を受けそうな情報は少なくなってきたのかも知れない。

株式にとって本質的ともいえる業績や将来性が、もっと材料視されて来ても良いのではないか。

10月に入ればムードが一変すると期待したい。

 

この空前のカネ余りの時代に、成長株はたとえこの全体的には盛り上がらない日本株市場にあろうとも、いつかオーバーシュートする時が来ると信じて投資し続けるべきだと強く思う。

また、この過熱しない市場心理は、この上昇相場の息の長さを暗示しているような気もする。

短期的思考に陥ることなく、気長に日本株市場と向き合うべきだと信じる。

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「酒屋の株話」あらゆる状況は永遠ではない

 

 

「人間は将来が現在の延長線上にあると考えがちである」と言われているが、今の日本株市場はそんな心理状態が支配的になっているのではないか。

日本株の再帰的な価格上昇は、逆張りによる空売りを増加させているようだ。

信用売り残は再び1兆円を超えて来ているとのこと。

 

 

 

 

 

 

【写真は日本経済新聞の記事】

アイデアとしては日経平均ベースで20,000円を超えれば売り、19,500円を下回れば買い、と言う感じだろうか。

それでも、強含みの市場で空売りが急増して、価格が下がらないとしたら・・・・・・・これは、ちょっとリスキーな展開になるのかも知れない。

投機的ヘッジファンドがこの膨らんでいる空売りの反対売買を狙って、いわゆるスクイーズを仕掛けてくる可能性はあると思う。

為替市場などでしばしば起こる展開だ。また、流れは再帰的な動きに傾いている。

もっとも、勇敢に空売りを仕掛ける方々にとっては、そんなことは百も承知の話なのだと思うが。

 

カネ余りはIPO銘柄に強烈に流入していた。ウォンテッドリーのPERはなんと6000倍を超えるというから、同じ日本株市場の話とは思えない。

「いくら何でも6000倍はマネーゲームのバブルでしょ!」・・・もう何年も高値を上回ることは難しそうだ。

次にカネ余りに狙われるのは成長株ではないかと期待したい。

日本株市場には、業績の拡大が見込める成長株が存在する一方で、マクロ環境からくる悲観的な見方は継続している。

それでも、同じ状況が永遠に続くことはない。

金融緩和路線の潮目は変わるのかも知れないが、まだまだ続くとみられるこの空前のカネ余りの時代に、懐疑心の強い日本株市場にあって、値上がりの可能性のある魅力的な銘柄があるとすれば、短期的な警戒感はこの際かなぐり捨てて、「とりあえず買っとけ」って話ではないかと思う。

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