日経平均株価は日柄調整と呼ばれるような局面に入ったのかも知れない。
中国株をにらみつつ、上がれば個人の売り、下がれば投資機会をうかがう様々な筋からの買いが入る展開か。
いよいよ中小の成長銘柄に、業績相場が本格始動すると期待したい。
かのチャーリー・マンガー氏が言うように株式投資とは、「株価の短期的な変動ではなく、事業の長期的な成長に投資する」ことが重要であり、それこそが投資の王道だろう。
それでも、日々の相場につい心が乱される。
そんな心の持ちようは、「投資の王道とは、ひょっとしたら酒の飲み方に似ているのかも知れない」と酒屋としては思う。
適量のお酒を毎日楽しめれば、健康で長生きできる可能性がある。人生をより豊かにしてくれる。
しかし、酒に依存してしまえば悲劇的なことになる可能性が高くなる。
つまりは節度とか規律が大事という話になるのだが、目の前にうまそうな酒があり飲めば気分がよくなる、もしくは日々価格が変動する刺激的で儲かりそうな相場がある、となれば節度を越えて目の前のことに依存してしまう可能性があるのだ。
相場にのめり込んで短期で売買しても安定して利益が出せれば問題はないのだが、そうならない可能性は少なくない。将棋やチェスで人工知能に負ける時代にあってトレーディングだって例外ではないと思う。
また、投機的であることが存在意義であるヘッジファンドに振り回されないようにすることも重要だろう。
それには、株式投資とは相場を張ることではなく、事業に出資するという基本に回帰した考えに戻すことが必要ではないか。
つまりは株式投資の王道だ。
既存の商売のほとんどが儲からないタフな時代だが、それでも今までに経験したことのないような産業革命が起きているとも言える。そして、経済はますます一強多弱の傾向を強めて行くとみられる。
この変化に対応しようと思えば、株を買わなくてどうする、と考える。
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