「あれ!好業績はどこ行っちゃたの!?」・・・米国発の今週の暴落には正直驚いた。
<写真は日本経済新聞の記事>
長期金利の上昇を発端にして米国株が値下がり、ボラティリティが上昇。また低ボラ取引のポジション解消の動きでボラティリティは高止まり。
ボラティリティが高くなれば、株を売るようプログラミングされたコンピューターによる売りで下落のスパイラルが発生、みたいな展開だったのだろうか。
リスクを避けるために開発された金融業界の最先端技術が、逆にリスクを大きくさせるという、まるで「ミイラ取りがミイラになった」ような状況ということか。
つまり、ほとんどテクニカルな要因によって引き起こされた暴落で、長期金利上昇の影響はあったのかも知れないが、ほとんどファンダメンタルズもマクロもへったくれもない、ミソくそ一緒くたの下げなのだ。
また、NYダウの下げに影響されて、好業績でますます割安感の出て来ていた日本株の値下がり率の方が大きかったことは、日本株の方が過剰に反応したということではないか。
まさに「市場は常に間違っている」と言うことではないかと思う。
一方で、この過激なポジション調整は、いわゆるミソの方の銘柄にとっては、近い将来のやはりテクニカルな要因での価格上昇を暗示しているのではないかと思う。
一日の値動きは大きかったが、結局通常の調整のレベルに収まっている銘柄は多い。
将来の業績に関係のないテクニカルな要因で、強引に値下がりさせられたのなら、そこは「買う」か「何もしないで保有し続ける」しか選択はない。
また、今の日本株には下値が強く試された後の安心感があるような気もする。
振り返ってみれば、昨年にはボラティリティの歴史的低水準が新聞でたびたび話題になっていた。
それが、まさかカネ余りによる過剰流動性が低ボラティリティに賭けるポジションに向かっていたとは・・・・また、それが株価の暴落につながるとは・・・・まったくもって仮想世界の話でも聞いているようだ。
思わぬところにこそ、バブルは発生するということか。
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