ブルゴーニュの人気生産者
ドメーヌ・パランのワイン達が
入荷しました!
いずれも
2018年、19年、20年と続く
トリオといわれるブルゴーニュの良年の
ヴィンテージです。
今飲んでも
楽しめますし
熟成も期待できる
ポテンシャルあるワイン達。
今回、
輸入会社から
インタビュー記事を頂きましたので
載せますね。
ブルゴーニュでは
女性醸造家のパイオニアともいえる
当主のアンヌ・パランさん。
かっこいいですね。
Domaine Parent & Jacques Parent
12代目 Anne Parent女史(栽培・醸造担当)
2019 Bourgogne Chardonnay
ブルゴーニュ シャルドネ
コート・シャロネーズ、ムルソー村、シャサーニュ・モンラッシェ村のシャルドネをアッサンブラージュ。
平均樹齢:15~25年 収穫:すべて手摘み、選果を行う。
熟成:全房のままプレス、デブルバージュ(前清澄)、樽発酵、10カ月樽熟成。
味わい:蠱惑的で、親しみやすい新鮮な果実の香り、アロマティックでピュア、若い状態から楽しめます。
2020 Bourgogne Côte d’Or
ブルゴーニュ コート・ドール
畑:ポマール村とヴォルネイ村近郊の区画のブレンド 平均樹齢:30年
醸造:すべて除梗。4日間の低温マセラシオン、1日2回のピジャージュを行い12~14日間発酵。
熟成:600リットルの樽で12か月
味わい:輝きのある色調。サクランボのニュアンスを持つ果実味溢れるアロマがあり、
非常にバランスが取れて喉越しの綺麗な若くから喜びを与えてくれるワインです。
2020 Bourgogne Pinot Noir “Sélection Pomone”
ブルゴーニュ ピノ・ノワール “セレクション・ポモーヌ”
畑:ポマール・ノワゾンを含む古木のセレクション。 平均樹齢:50年
醸造・熟成:すべて除梗。3日間の低温マセラシオン、1日2~3回のピジャージュを行い14~16日間発酵。
熟成:600リットルの樽で14か月。
2009年に初めてリリースされたドメーヌ・パランの新しい試みとなるスペシャル・キュヴェです。
果実の女神の名前であるPomone(ポモーヌ)はポマールの語源にもなっています。
この“セレクション・ポモーヌ”は村名区画も含めて成熟度の高い葡萄を選んで造られています。
↑複雑さ、余韻の長さがあり素晴らしいです!
『下記、輸入会社オルヴォーの記事』
2013年Foodexにて来日した生産者レポートをお送りいたします。
ブルゴーニュ、ポマールで12代続く名門。
Domaine ParentのAnne Parentから色々なお話を伺うことが出来ました。
ドメーヌ・パランでは数年前より徐々に段階を踏んで
ビオロジック栽培に取り組んできました。
2009年には100%ビオロジック栽培に転換しています。
Foodexでは取り分け完成度が高く、
内側からエネルギーを放射するような果実の味わいの2010年が印象的でした。
『ブルゴーニュでは3年、収穫量は激減しました。
私のドメーヌで言えば、2010年は40%減。2011年は30%減。
そして2012年は50%減です。
でも仕方がありません。それが自然というものなのです。』
彼女の所有する1級畑、シャポニエールは
ポマールを代表する1級畑であるリュジアン・バと地続きの優れた区画です。
2010年のシャポニエールは、彼女のワインの完成度が更に増したように感じました。
『スタイルは毎年、変えるようなことはしていません。
それがミレジムの個性なんです。
強いて言うのならば、ビオロジックに転換したことによって
ブドウの品質はこれまで以上に向上したのかもしれません。』
希少ワインとなるコルトン・ブランも
凝縮度が高く、芯がある威風堂々とした味わいです。
コルトンの丘の特級ワインと言えばコルトン・シャルルマーニュが思い浮かびます。
『私たちのコルトン・ブランの区画はラドワ・セリニー側
Le Rognet(ル・ロニエ)という区画にあります。
コルトン・シャルルマーニュの名前でリリースすることも可能ですが、
私たちは、これはやはりコルトンの白としてのテロワールワインと考えています。』
知名度の高いコルトン・シャルルマーニュ名義ではなく、
敢えてコルトン・ブランとしてリリースする心意気は共感します。
『私のコルトン・ブランは樽発酵、新樽100%で熟成させます。
でも樽の香りが強く感じないでしょう?
樽の使い方を工夫して、新樽の香りが付き過ぎないようにしているのです。』
身振り手振りを交えながら、アンヌ女史は熱を込めて
すべてのワインに説明をしてくれます。
今でこそ珍しくない女性ヴィニュロンですが、
アンヌ女史がこの世界に身をゆだねたきっかけは何だったのでしょう。
彼女のルーツについて尋ねてみることにしました。
(自称)1998年3月27日生まれ
(生まれ年はご想像にお任せします)
『ワインとしては恵まれない年に生まれました。
私は3人兄妹でしたが、兄が55年、妹が60年。
3人ともワインとしてはあまり恵まれた年に生まれていません。
父、ジャックは、ブルゴーニュ全ての幸運を子供達に与えたんだと言っています。』
アンヌさんのワイン造りのルーツはどのような道程だったのでしょうか?
『私は、6~7歳の小さい頃から父親の後にくっついて畑に行くことがとても好きでした。
でも私は女性でしたから、兄がワインの仕事を継ぐものと育てられてきました。
(当時のブルゴーニュは現在のように女性のヴィニュロンはほとんどいませんでした。)
大学を卒業した後、企業でマーケティングやコンサルタントの仕事をしていました。
実は、ある大手ネゴシアンのマーケティングを手伝っていたこともあるんですよ。』
現在、アンヌ女史はブルゴーニュ委員会(BIVB)の広報委員会長を任され、
また、2000年にはLes Femmes et Vin de Bourgogneという
ブルゴーニュ女性醸造家の会の発起人として立ち上げていることは、
彼女の社会人としてのキャリアと無関係ではないでしょう。
『転機が訪れたのは、私が40歳の時でした。
兄フランソワがA.F.グロ家に婿入りしてしまい、
ドメーヌ・パランを継承維持することが出来なくなってしまいました。
ドメーヌを売却するという話もあったのですが、私はそこから一念発起し、
ブルゴーニュの大学に入学し直して一から醸造学を学んだのです。』
正直、驚きました。
彼女の造るワインの味わいは、重心が座っていて芯がある、ブレのないスタイルで
一朝一夕で出来るものではないと思っていました。
『だから私自身のワイン造りのキャリアは決して長いものではありません。
私は父にも、兄にもワイン造りは教わらなかったのです。
その代わりに沢山のワインを繰り返し、繰り返し試飲してはディスカッションを繰り返していきました。
その繰り返しを続けているうちに、自分が何をやるべきか、
どうすればいいかが見えてきたのです。』
17世紀から続く名門ドメーヌを引き継ぐという重圧、
そして経験がない自分がやらなくてはいけないという重圧は想像もつきません。
『簡単なことだったら、やる必要がないでしょう?
困難なことだから挑戦する意味が生まれてくるのです。
Paveという俗語があって、困難に立ち向かうという意味なんだけれども
私はそれをいつも心に持っているのよ。』
そう言って満面の笑顔を見せてくれました。
いつも元気で笑顔のアンヌ女史ですが、
そのワイン造りの背景には並々ならぬ努力の裏付けがあったと感じます。
胸を打たれ、勇気を貰うと同時に、彼女のことも彼女のワインも、
より好きになったことはまた来年、彼女に伝えたいと思います。
以上輸入会社 オルヴォー記事より
投稿日:2024年1月30日
カテゴリー:
ワイン,
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