8月のビール類出荷量は1992年以降最低!

ビール大手5社が発表した8月ビール類(ビール、発泡酒、第三のビール)の出荷量は前年同月比で3.8%減り、8月としては1992年に統計を取り始めて以来最低となった。

9月13日の日経新聞朝刊より。

酒類別にみるとビールが6.3%減、発泡酒が11.2%減で、割安な第三のビールだけが4.4%の増加と好調だった。

第三のビールが好調だったのは自宅で飲む「家飲み」傾向が続いたのが大きいようだ。一方、ビールの減少は業務用の減少が大きかったようだ。

今年の8月は震災の影響で大きなイベントが自粛になるケースが多く、そうなればイベントでのビール需要、その打ち上げで業務店でのビール需要と、明らかに減少している感じが酒屋としてありました。それと、節電対策などで企業の夏休みが例年より長かったり、サマータイムの導入があったりで、宴会需要も減った影響もあるようです。

一方、第三のビールの売れ行きは好調なようでしたが、街場の酒屋としてはあまり実感がありませんでした。思うに、特に家飲み派の方々の消費行動は合理的と言うか堅実で、飲む分だけを購入するような、安いからと言って余計には買わない感じがします。それにビールばっかり飲んでいない感じもします。

今まで酒類の消費をリードしてきたと言っても過言ではない団塊の世代の方々の、次の世代で酒類の消費をリードする人々の傾向を表しているような気もします。それに堅実な家飲みでないと、これからはやっていけないのかも知れませんね。

ビールを含む酒類市場の縮小はまだまだ歯止めが掛かる気配はありません。こんな市場環境の中で街場の酒屋としてはどのように変化して行けば良いのか?どうすれば生き残れるのか?

こんな記事を目にする度に酒屋としては悩んでしまうのでした。

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