1~9月のビール系出荷量とビール大手4社のシェアが新聞に掲載されました。
日経新聞より
1~9月大手ビールメーカーのビール系飲料出荷数量は、2年ぶりにアサヒビールさんが首位。おめでとうございます。2位はわずか0.2ポイント差でキリンビールさん。3位が最近急成長しているサントリーさん。4位がやはり最近底堅い出荷量のサッポロさんとなりました。
1~9月の市場全体の出荷量は前年同期比で2.5%減で、この統計が始まった1992年以降では最低を更新。しかし7~9月では猛暑の効果で6年ぶりに前年を上回ったとのこと。特にアサヒ・スーパードライが健闘したようです。
現在のビール系の2強、アサヒさんとキリンさんのシェアの合計は74%を超えており、日本ではビール系の人気を二分している様子。
ビールの人気を決めるのは、「味わい」でしょうか?それとも「宣伝力」や「政治力」でしょうか?「味わい」に関しては、各社極端な違いはなく、言い方は良くないかも知れませんが飲みつけてしまえば、その味わいに慣れて行きます。その最初に飲んでみようかと思わせる「宣伝」特にTVのCMなどに販売戦略のポイントがあるような気もします。
アサヒさんは今春からスーパードライをセ氏マイナス2度程度に冷やして飲む販売促進策を展開して、ビールをあまり飲まなかった20代の客層を取り込んだのが今回の勝因だったようです。
では、日本での宣伝等によるバイアスのかかっていない日本に滞在する外国人はどの日本のビールが好みなのか。酒倶楽部ステップに来店される外国人の方々に良く売れるのは、何とシェア調査の結果とはまったく逆なのです。
サッポロさんがダントツで人気なのです!それも「エビス」だけでなく「黒ラベル」も!ドイツから来られたビール好きの男性は「黒ラベル」が好み。アメリカから来られた男性は「エビス」。スイスの男性も「黒ラベル」を選びます。
「味わい」でまったく負けていないサッポロさんのビール系飲料シェアが現在の水準にあるのことは、「宣伝」から来るのか、「デザイン」から来るのか分かりませんが、何か意識の中に知らず知らずのうちに味わい以外のバイアスがかかっているような気がしてなりません。何が原因なんでしょうかね!?
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