“2016年”の記事一覧

「パヴィヨン・デュ・ガラナ2009」サン・ジュリアンの掘り出しもの

 

 

左岸ボルドーワインの聖地ともいえる「サン・テステフ」「ポーヤック」「サン・ジュリアン」「マルゴー」のワイン産地。

この地域でも、なかにはバラつきがあると言われている地域もありますが、それでもやっぱりこの地域のワインはどれもホントに素晴らしい。

今回はそんな聖地で造られた、お得感ある「サン・ジュリアン」のワインのご紹介です。

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【パヴィヨン・デュ・ガラナ2009】ボルドー サン・ジュリアン

「シャトー・デュ・グラナ」のセカンド・ワイン。

2009年はベスト・ヴィンテージの一つ。販売価格は3千円台の後半(税抜き)←お得感ある価格だと思います。

最近ではセカンド・ワインが見直され、値上がり傾向にあるようです。同じ場所で収穫された、同じ性格を持ったワインがお得な価格なのですから当然かも知れません。

サン・ジュリアンはポ―ヤックとマルゴーに挟まれた地域であり、マルゴーの繊細さとポ―ヤックの力強さを併せ持つ味わいといわれております。

ボルドーワインの各付けにおいてはトップの各付けがありませんが、サン・ジュリアンのワインが素晴らしいことは皆がよく知っており、桶売りされる場合でも高値ですぐに売れてしまうのだとボルドーの生産者が話しておりました。

他の三つの地域のワインと比べ際立った特長はないかも知れないが、ワインとしてのバランスに優れているということでしょうか。

このシャトーは、すべての面を格付けが2級や4級のシャトーと接しているとのことで、そんなサン・ジュリアンの偉大さが味わえるワインと言えるのだと思います。

そして、偉大なサン・ジュリアンの、偉大なヴィンテージのワインが、こんな価格で楽しめるのですからこれはもう掘り出しものでしょう。

飲んで楽しむにはまだまだもったいない気がする2009年ヴィンテージではありますが、気軽に楽しむコレクションとして如何でしょうか?

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お酒に弱い人は弥生人系

 

 

体質的にお酒を受けつけないことには、日本人の成り立ちに関わる理由があるようだ。

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アルコールは肝臓に運ばれて、そこで酵素の働きでアセトアルデヒトに分解され、続いて酢酸と水に分解される。

アセトアルデヒトは毒性の強い物質で、肝臓で分解されずに血液中に流れ出すと頭痛などの原因となり、二日酔いや悪酔いの状態を引き起こす。

その分解はALDH1とALDH2という2つの異なる酵素が行うが、私たちの中には、ALHD2遺伝子が正常に働かない人がいて、それがお酒に弱い人なのだそうだ。

この遺伝子は両親から受け継ぐのだが、両方セットで持っている人、ひとつ持つ人、全く持たない人の3つのタイプがあり、「お酒に強い人」「かなり弱い人」「とても弱い人」に分かれる。

日本人全体では、正常型を持つ人が56%、ひとつの人が38%、全く持たない人が4%とのこと。

変異型は中国南部を中心とした極東アジアの地域に多く、そこから離れると徐々に保有率が低下していく。

変異型は中国南部で発生し、その後に人の移動に伴って周辺の地域に人がっていったと考えられるようだ。

日本で変異型遺伝子を持つ人は近畿地方を中心とした中部地域に多く、正常型は東北と南九州、四国の太平洋側に多い。

日本人は、在来の縄文人と稲作を携えてやってきた渡来系弥生人が混血して成立したと考えられており、近畿地方では渡来系集団の影響が強く、九州の南部や東北などの周辺地域には縄文系の遺伝子を強く引き継いだ集団がいると考えられる。

つまり、異変型の遺伝子を日本に持ち込んが人が、渡来系の弥生人だと考えると、この遺伝子の分布の偏りが理解できるとのことだ。

世界のALDH2の変異型を持っている人の割合は、日本が23.9%、中国南部23.1%、中国北部15.1%、アメリカ南部6.1%、パキスタン周辺5.0%で、他にはほとんどいない。

 

お酒が弱いと感じる方は、渡来系の弥生人の遺伝子を強く引き継いでいるということのようですね。

 

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170年前の貴族が飲んだシャンパーニュの味わい

 

 

やっと上野で開催されている「ワイン展」に行って来ました。

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この展示会には、2010年にバルト海の海底に沈む難破船より引き上げられた170年前のシャンパーニュと、その成分表が展示されておりました。

2010年に発見された時にも、このブログの記事にさせていただいたのですが、発見されたシャンパーニュは現在もトップブランドとして君臨するヴーヴ・クリコや、1829年にジャクソンに吸収されたジャグラー。

この当時、この種のシャンパーニュを一般の人が飲むことはなく、上流階級だけの飲みものだったとのこと。海底から見つかったこのシャンパーニュも、フランスのルイ16世がロシア皇帝に贈ろうとしたものである可能性が高いらしい。

 

成分表によれば、昔のシャンパーニュは現在のものに比べて、アルコール分が低く、糖度や酸度が高い。

ヴーヴ・クリコを試飲した人のコメントは、泡立ちはすでになくなっていたが、甘味と酸味が豊かな味わいだったとのこと。

たぶん、昔の上流階級の方々が楽しんだシャンパーニュとは、アルコール分が少ないため飲みやすく、ボリューム感も少なく、その代わり甘さと酸っぱさがもっと際立っていたということでしょう。

また、糖度や酸度の成分が高ければ、アルコール分はそれほど高くなくても、管理さえしっかり出来ていれば白ワインでも170年ぐらいは大丈夫ということなのかも知れません。

古いワインはやっぱり魅力的です。

 

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「樽フリーワイン」ぶどう本来の味わい

 

 

好きな人と嫌いな人に、ハッキリ分かれるワインかも知れません。

酒屋のオヤジ的には「・・・・こういうのってアリなの!?」みたいにも感じるのですが、女房殿にとってはアリな味わいのワイン。

まったく樽を使ってないトスカーナの赤ワインのご紹介です。

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【カステッロ・ディ・モナステロ ネッロ】イタリア・トスカーナ州 赤ワイン

サンジョヴェーゼ60%、メルロー40%

ステンレスタンクにて発酵させて、ステンレスタンクで数ヶ月熟成、その後にビン詰めして熟成させた、まったく樽を使っていたい赤ワイン。

従って樽由来の甘味がない。

草食系赤ワインみたいなジャンルがあるなら、そんな感じといえるでしょう。

女房殿曰く、「樽の効いたワインは美味しいけど、その分飲み疲れするでしょ。でもこのワインなら樽フリーで、お料理と一緒にサッパリと楽しめる。」と。

食中酒として、その真価を発揮するワインというところでしょうか。

ブドウ本来のサッパリとした味わいのワインは如何でしょうか?

 

 

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「真田赤備」と「真田軍団」戦国地ビール

 

 

「遂に誕生しました」みたいな地ビールのご紹介です。

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【真田赤備アルト】 と 【真田軍団スタウト】

「真田赤備(さなだ あかぞなえ)アルト」は、カラメル麦芽を使用した軽い甘みと、ホップの苦味のバランスの良い味わいの赤ビール。

「真田軍団(さなだ ぐんだん)スタウト」は、ローストした麦芽の香ばしい香りと、上質なホップの苦味を特徴とした味わいの黒ビール。

戦国武将の中で最も人気のあるの武将といえば真田幸村でしょう。

その、わずかな軍団で徳川家康をぎりぎりまで追い詰めたといわれる名将の甲冑といえば、言わずもがなの赤備え。

名将、武田信玄のころから最強部隊が赤備えを身に着けたのだそうです。

今晩の大河ドラマは、いよいよ第二回目。

大河見ながら飲むビールといえば、コレでしょう!

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