”スモール・イズ・ビューティフル”小型のグロース株は引き続き日本株市場で最も注目されているようだ。
マザーズ市場とジャスダック市場の合計売買代金は、東証1部の10%を超える日が目立つというから、かなり混み合って来ている。
もともと流動性の小さい市場に、個人投資家の短期売買やら、ヘッジファンドからの割高銘柄への空売りが入っているとのことだ。
こうなれば、いくら業績が良くて割高感もなく、将来的に可能性の大きい銘柄だって、投機筋によるいわゆる空中戦で、価格の乱高下の可能性が出て来る。
長期的には継続する上昇トレンドでも、短期的には20~30%ぐらいの急落による調整の可能性があるということだ。
そんな局面に対処する方法は三つあると思う。
①この混み合った市場から出て行く。
②値動きの大きい乱高下をガチな短期売買で取りに行く。
③日々の値動きなど無視してその銘柄を保有し続ける。
①は間違いなく正しいのだと思うが、今後の将来性を考えるともったいない。②はゼロサムゲームとなり、利益を出すのは簡単ではない。③は利益は大きくなるが、乱高下によりかなりの忍耐が必要となる。
軍事関係の格言に「誰しもが判断を間違えるような困難な状況で下す判断は、必ずどこかで間違える」というのがある。
かなりのアドバンテージが自身にある場合を除いて、鉄火場にガチで挑むような②での対処法は賢明ではないということではないか。
多くの人々が判断を間違え傷つくことになる。また酒屋のオヤジのようなハンパな立場の者が対処できる方法ではない。
①か③が対処法として望ましいということだろう。そして、もし中長期での投資を目的に、魅力ある企業に魅力ある水準で投資してるなら③しかないとも思う。
しかし、オマハの賢人のように「日々の値動きなど興味がない」ぐらいの自信が持てれば良いのだが、なかなか難しい。ついつい価格を気にしてしまうのだ。
忍耐力が試される局面を覚悟するということだろうか。
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