“2016年2月”の記事一覧

「酒屋の株話」ブラックスワンがあらわれた

 

 

「市場はどこまでも理不尽になれる」

市場は、ときとして上方へも下方へも行き過ぎることはよく知られた話だが、どのくらい行き過ぎれば限界なのかを推測するのは、過去のデータを分析するような帰納法を用いたとしても、正確な答えは見つからないのだと思う。

2016021207240000.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

<日本経済新聞さんの記事>

ブラックスワンが現れた。

金融緩和による過剰流動性が過剰に反応して、不安定で不確実な市場をつくり出している印象だ。

株式市場は、投資対象としての魅力を増しているが手が出ない。

かといって投機筋に加わって空売りを行うのは、チキンレースに参加するようなものだと思うし、酒屋のオヤジあたりがうまく立ち回れるとは思えない。

この水準ならという”買いどころ”を見つけ出し、さらなる下げに耐える心構えを持つ。もしくは、この市場の機能が回復してブラックスワンがいなくなるまで待つかしか打つ手はなさそうだ。

もうすでに買っているものとしては前者しか方法がなさそうだ。それでも割安感のある銘柄を選んだのは不幸中の幸いだったように思う。

この下方への過剰反応は、たぶんこの先しばらく出現しないような、偉大な投資の機会になるのだと思う。

 

 

 

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「カヴェディーニ・アマローネ2011」入荷致しました

 

 

生産本数わずか660本のアマローネ「カヴェディーニ2011」が入荷致しました。

自らのマーケティングは一切行っておらず、ホームページもない。

昔からの固定客への販売で毎年ほぼ完売してしまうという、商業ベースのレーダーには全く引っかからないが、知る人ぞ知るエレガントさと豊かな果実味を持った偉大なローカリゼーション・ワインです。

2016021110330000.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【カヴェディーニ アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ DOC 2011】

ホームパーティや、飲食店さんにワインを持ち込んで、ワインを楽しむという話をよく聞きます。

それぞれに自慢のワインを持ち込んで味比べを行うわけですが、ワインをよく飲まれる方、ワインをそれほど飲む機会のない方の両方から「コレが一番美味しいね!」と言われることの多いワインが「アマローネ」。

陰干ししたブドウを原料としていることによる、その充実した果実味の凝縮感と、なめらかなエレガントさが多くの人に「美味しい」と言わしめるようです。

イタリアワインの専門家は、「まだ誰にも紹介されていない素晴らしいワインがイタリアにはたくさんある」といいます。

小規模で伝統を守る「カヴェディーニ」は、そんなワインのひとつではないでしょうか。

また、個人的にはイタリアのヴェネト州のワインが大好きなのですが、それと同時に他の有名産地に比べて割安感があるようにも思います。

「アマローネ」だけでなく、「ソアーヴェ」や「プロセッコ」と、もっとヴェネトのワインが注目されても良いのではないかとも思う次第です。そして、どれも素直に美味しいと言えるワインだと思うのです。

偉大な伝統の味わい「カヴェディーニ」のアマローネは如何でしょうか?

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「カカオ95%チョコレート」と「シラーズ」のマリアージュ

 

 

「健康効果がある」と話題のチョコレート。

カカオの含有量が高いものが効くのだとか・・・・・でも、カカオの含有量が高いチョコレートって、なんだか味気ないような・・・。

甘くなくて、ややシブ味と酸味があるような・・・確かに健康に良さそうな味わいと言えるかも知れません。

チョコレートと酒類の相性が良いのは周知のとおりですが、これは高級チョコレートショップの甘さもビターさもあるものと、ブランデーやウイスキー、ラム酒などの組み合わせなのでしょう。

そこで今回は、健康効果が期待できるカカオの含有量が高いチョコレートとの組み合わせにおススメしたいお酒のご紹介です。

2016020919250000.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

【カカオ95%のチョコレートをアテに赤ワインのシラーズ】

フランスのローヌ地方を代表する赤ワインは「シラー」と呼ばれるのですが、それがオーストラリアでは「シラーズ」と呼ばれます。

つまりシラーズとは、オーストラリアで生産される果実味たっぷりな赤ワインのシラーズのこと。

こちらもその豊かな果実味から健康効果が期待できるポリフェノールがたっぷり含まれていると想像されます。

また辛口ばかりでなく、オーストラリアの赤ワイン「シラーズ」には、甘みのあるスパークリングワインもあります。

ややそっけない味わいの「カカオ95%チョコレート」と、果実味たっぷりの赤ワイン「シラーズ」は、双方の健康効果への期待も含めて、なかなかの組み合わせだと思う次第です。

長寿のフランス人女性がチョコレートと赤ワインが好きだったのは有名な話。

美味しく食べたり飲んだりして健康効果や長寿が期待できるのです。

まったくもって素晴らしいマリアージュではないでしょうか。

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「ボルドー古酒」1996年左岸の当たり年

 

 

「若いボルドーワインを飲むのは、ワインを無駄にしているようなものだ」と著名ワイン評論家は言います。

ボルドーのような伝統的ワイン産地のワインとは、熟成して飲みごろに達するように造られているとのこと。

今回はそんな熟成ワインの”掘り出し物”とよべるボルドー1996年ヴィンテージ・ワインのご紹介です。

2016020711150000.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

【シャトー・ローズ・カントグリ 1996 ACムーリ・ザン・メドック クリュ・ブルジョア】750ml @2,200円+税

<1996年は左岸ボルドーワインの当たり年>

ブドウ品種:メルロー57%、カベルネ・ソーヴィニョン41%、プティ・ヴェルド2%

20年熟成の当たり年ワインです。

蔵出しワインのためコルクが新しいものに交換されており、抜栓のときにコルクがボロボロになるようなことはありません。

また、味わいを確かめてからの出荷ですから、味わいの劣化の心配もありません。

 

ムーリスは、マルゴーに隣接している場所にありながら割安感のある産地として知られております。

20年古酒ですから、もちろん色合いはオレンジがかっており、熟成感が感じられます。

しかし、流石は当たり年のワインです。まだまだ枯れた感じには達していません。

その豊かな円熟味と果実味の塩梅は、いままさに絶妙なタイミングと言えるかも知れません。

 

この手のワインはもちろんスポットで輸入され、限定量だけ販売される掘り出し物と呼べるワインです。

ご興味のある方は、お早めにお求めください。

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「高級ワイン市況」年初から五大シャトー買われる

 

 

中華系が主導した2011年6月のボルドーワイン・バブルのピークから4年以上経過。

2014年7月に底打ちしたとみられるボルドーワインをメインとする高級ワイン市場は、はたしてボルドーワイン・バブル崩壊の負の影響を払拭し、健全と呼べるような市場環境に戻ったのか?

昨今の世界の金融市場の混乱は、ワインの収集や投資に影響を与えるのか?

高級ワインの業者間取引サイトであるLiv-exでは、いったい何が起きているのか?

・・・・・・・・等々、そんな高級ワイン取引の状況を、酒屋のオヤジなりに推察します。

古酒Jan16

 

 

 

 

 

 

 

 

【高級ワイン・インデックスの2011年1月から2016年1月末までの推移】

高級ワインの業者間取引サイトである Liv-ex の指数「Liv-ex Fine Wine 100」は、1月末の時点で241と12月末と比べて3ポイント(約1%)値上がりした。

株式、人民元、原油、銅などが、年初から急落を続け、まさに暗黒の1月といえるような景況感であったにもかかわらず、高級ワインのトップブランドは初っ端から値上がりした。

五大シャトーと呼ばれる最高各付けのボルドーワインや、トップブランドのブルゴーニュワインが値上がりしたのだ。

それも、Liv-exのビッド/オファー・レシオが100%を超えるような積極的な買いが入った。

50%以上で強気市場とされる水準を大幅に上回ったのだ。ビッドがオファーを上回るのは、中国のボルドーワイン・バブルに沸いた2010年7月以来はじめてのこと。

こんなマクロ経済が混乱した状況下で、いったい誰が買ったのか?

こんな混乱した状況だからこそ、中華系を買いに走らせたようだ。

ヨーロッパのワイン業界が年末年始の休暇から戻りきっていないまだ閑散とした市場で 、人民元の急落による人民元建てでのワイン価格急騰に焦った中華系から、2月の春節のための高級ワインの買い付けが一気に入ったと推測される。

中国で最も人気のあるワインブランドであるシャトー・ラフィット・ロートシルトの、最も価格の安い2012年ヴィンテージが積極的に買われていたようだ。

ではこの先、年初から堅調にスタートした高級ワイン市場は、このまま右肩上がりで推移するのか?

アン・プリムールが閑散に終わり、その後値下がり傾向にあるボルドー2013ヴィンテージのリリースが始まった。また、春節のための中国からの買いは終了している。

この先も上値は重いと推測されるボルドー2013年ヴィンテージが加わり、なおかつ春節などの特別な需要もなくなったのだ。インデックス・ベースでは上値の重い展開になるとみるべきでしょう。

 

ちなみに、2013年ヴィンテージのような、偉大なヴィンテージではないヴィンテージとは、いい方から順に「かわいい」「楽しい」「骸骨のよう」「軋んでいる(ギシギシと)」と業界の方々は表現されるのだそうだ。

だから、もし専門家の方から「このワインは”かわいい”タイプの味わいでして・・・・・」みたいな説明があったとしたら、ひょっとしたら”そういうこ”となのかも・・・・・・(汗)。

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

ページ
トップ