“2016年1月”の記事一覧

ショコラ・ブルギニオンとグラッパ

 

 

法事の後に「美味しいケーキでも食べながらお茶でも飲みましょう」という流れになり、その辺りで評判のパティスリー(今どきはケーキ屋さんとは呼ばないらしい)さんで、ちょっと高級なスイーツを購入させていただきました。

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酒屋のオヤジが選んだスイーツ。

「ショコラ・ブルギニオン」という名前のスイーツ。ブルゴーニュ風なチョコレート・ケーキってことのようだが、そのブルゴーニュ風が気になって選びました。

食べてみると「オペラ」のような生チョコレート・ケーキの中に木苺が入っていた。

チョコレートの甘味、苦味、香ばしさに赤い果実のすっぱさが加わった印象の味わい。一緒にいただいた紅茶によく合いました。

それでも、飲んべーの一人としては、こんな上質なスイーツをアテに食後酒でも楽しめたらさらなる至福な時間を過ごせるのではないか、とも感じた次第。

チョコレートやチョコレートケーキをアテにして、コニャックやスコッチなど樽を効かせた蒸留酒を楽しむのはよく聞く話。さらに葉巻をくぐらせたりするわけですね。

それでも、これが甘酸っぱい木苺が入っている、この「ショコラ・ブルギニオン」なら、樽を効かせていないイタリアのブランデー「グラッパ」あたりの方が、より素直に合うように感じた次第。

「グラッパ」特有のやや爽やかさのある感じに共通点があるように感じます。

さらには、「グラッパ」なら、この甘酸っぱい木苺とねっとりとしたチョコレートの組み合わせに混ぜ込んでも違和感がないようにも思うのです。

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甘酸っぱいデザートと「グラッパ」の組み合わせは如何でしょうか?

 

 

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焼き餃子とピノノワール

 

 

「餃子を食べるならビール飲まなきゃもったいない!」

飲んべーの一人として、100%を超えるほどに同意できる意見であります。

しかし、これが餃子とワインでも、なかなかどうして、これがまたたいへんにイケるんですね♪

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日本では見かけませんが、海外へ出て行けばフライドポテトにお酢を振りかけているのを見かけます。場所によってはお酢がスプレー式になっていて、まんべんなく振りかけられるようになっていたりするわけです。

この油っぽいものと、お酢の組み合わせがまた素晴らしい相性。

「油っぽくて、食べ続けるのが、ちょっとしんどいかも・・・」みたいな重さを解消してくれ、なおかつ味わいに複雑さをもたせてくれる感じでしょうか。

焼き餃子も油っぽい。酸味のあるワインに合うのは当然かも知れません。

一般的な焼き餃子を食べるときには通常、醤油、ラー油、酢を混ぜたものを付けて食べます。

醤油風味には軽めの赤ワインが良く合う。そして、油っぽい料理には酸っぱい風味がよく合うのです。

そんな酸味がしっかりとしていて、軽さのある赤ワインといえば、ブルゴーニュやニュージーランド・ワインに代表されるブドウ品種ピノ・ノワールを使ったワインでしょう。

もちろん焼き餃子がアテなら、チリや南フランスなどのお手軽ピノ・ノワールで十分なのですが。

また、単に美味しい組み合わせという以上に、いわゆるフレンチ・パラドクスと呼ばれるような健康効果も期待できるのだと思います。

焼き餃子にピノ・ノワール(赤ワイン)は如何でしょうか?

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「酒屋の株話」価格のゆがみは修正される

 

 

恐ろしいほどに弱気に傾いた株式市場。

市場が時として一方方向に行き過ぎるのは昔から良く知られた話だが、今回の下げは凄まじかった。

さまざまな要因が複合的に作用したこの極めて大きい変動幅は、市場が機能不全に陥ったのではないかとも思った次第。

ヘッジファンドが原油市場をたたき、原油価格が大きく値下がりしたことによる財政難で、産油国の政府ファンドが価格を問わず株式市場で投げ売り。

さらには超短期の海外投機筋の売り、信用取引、先物取引、アゲンスト・オプションなどのストップアウトの売りと、そのあまりの迫力のある下げ方に圧倒され、買い手は引っ込んだ。

今の市場に魅力が増したことは、みんなが理解していることだが手が出ない。

しかし今週の終わりに、落ちてきたナイフは遂に「ゴチン!」と大きな音をさせて跳ね返された印象だ。もちろんそのまま飛んで行くとは思えないが。

この先は臆病になった買い手が、石橋を叩いて渡るような要領で、十分に魅力的な水準に沈んだとみられる銘柄に買いを入るのではないかと推測される。

価格のゆがみがあるとすれば、その本源的価値へ収束するハズなのだ。

中国株、原油市場の不安定さから、さらなる売りは入って来ると推測されるが、この先はバリューハンティングの買いがそんな売りを吸収し、徐々に下値を切り上げていくと考えるべきだと思う。

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(とりあえずお疲れ様って意味です)

申年の相場は格言どおり、初っぱなから「大騒ぎの年」となった。

もし市場が機能しているとすれば、この大騒ぎで形成された価格のゆがみは修正に向かうとみられる。

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「パヴィヨン・デュ・ガラナ2009」サン・ジュリアンの掘り出しもの

 

 

左岸ボルドーワインの聖地ともいえる「サン・テステフ」「ポーヤック」「サン・ジュリアン」「マルゴー」のワイン産地。

この地域でも、なかにはバラつきがあると言われている地域もありますが、それでもやっぱりこの地域のワインはどれもホントに素晴らしい。

今回はそんな聖地で造られた、お得感ある「サン・ジュリアン」のワインのご紹介です。

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【パヴィヨン・デュ・ガラナ2009】ボルドー サン・ジュリアン

「シャトー・デュ・グラナ」のセカンド・ワイン。

2009年はベスト・ヴィンテージの一つ。販売価格は3千円台の後半(税抜き)←お得感ある価格だと思います。

最近ではセカンド・ワインが見直され、値上がり傾向にあるようです。同じ場所で収穫された、同じ性格を持ったワインがお得な価格なのですから当然かも知れません。

サン・ジュリアンはポ―ヤックとマルゴーに挟まれた地域であり、マルゴーの繊細さとポ―ヤックの力強さを併せ持つ味わいといわれております。

ボルドーワインの各付けにおいてはトップの各付けがありませんが、サン・ジュリアンのワインが素晴らしいことは皆がよく知っており、桶売りされる場合でも高値ですぐに売れてしまうのだとボルドーの生産者が話しておりました。

他の三つの地域のワインと比べ際立った特長はないかも知れないが、ワインとしてのバランスに優れているということでしょうか。

このシャトーは、すべての面を格付けが2級や4級のシャトーと接しているとのことで、そんなサン・ジュリアンの偉大さが味わえるワインと言えるのだと思います。

そして、偉大なサン・ジュリアンの、偉大なヴィンテージのワインが、こんな価格で楽しめるのですからこれはもう掘り出しものでしょう。

飲んで楽しむにはまだまだもったいない気がする2009年ヴィンテージではありますが、気軽に楽しむコレクションとして如何でしょうか?

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お酒に弱い人は弥生人系

 

 

体質的にお酒を受けつけないことには、日本人の成り立ちに関わる理由があるようだ。

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アルコールは肝臓に運ばれて、そこで酵素の働きでアセトアルデヒトに分解され、続いて酢酸と水に分解される。

アセトアルデヒトは毒性の強い物質で、肝臓で分解されずに血液中に流れ出すと頭痛などの原因となり、二日酔いや悪酔いの状態を引き起こす。

その分解はALDH1とALDH2という2つの異なる酵素が行うが、私たちの中には、ALHD2遺伝子が正常に働かない人がいて、それがお酒に弱い人なのだそうだ。

この遺伝子は両親から受け継ぐのだが、両方セットで持っている人、ひとつ持つ人、全く持たない人の3つのタイプがあり、「お酒に強い人」「かなり弱い人」「とても弱い人」に分かれる。

日本人全体では、正常型を持つ人が56%、ひとつの人が38%、全く持たない人が4%とのこと。

変異型は中国南部を中心とした極東アジアの地域に多く、そこから離れると徐々に保有率が低下していく。

変異型は中国南部で発生し、その後に人の移動に伴って周辺の地域に人がっていったと考えられるようだ。

日本で変異型遺伝子を持つ人は近畿地方を中心とした中部地域に多く、正常型は東北と南九州、四国の太平洋側に多い。

日本人は、在来の縄文人と稲作を携えてやってきた渡来系弥生人が混血して成立したと考えられており、近畿地方では渡来系集団の影響が強く、九州の南部や東北などの周辺地域には縄文系の遺伝子を強く引き継いだ集団がいると考えられる。

つまり、異変型の遺伝子を日本に持ち込んが人が、渡来系の弥生人だと考えると、この遺伝子の分布の偏りが理解できるとのことだ。

世界のALDH2の変異型を持っている人の割合は、日本が23.9%、中国南部23.1%、中国北部15.1%、アメリカ南部6.1%、パキスタン周辺5.0%で、他にはほとんどいない。

 

お酒が弱いと感じる方は、渡来系の弥生人の遺伝子を強く引き継いでいるということのようですね。

 

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