今回のMr.マーケット様のご乱心ぶりは、今までになく市場のセンチメントをナーバスにしているよですね。
これまでのパニックアタックと違い、すぐには手が出せない状況なようで、逆張り主義の個人投資家の買い支えがない。
中国政府が中国株を下値を支えているものの、明らかに上値は重く、値上がりよりも、底割れによる値下がりの可能性を世界の市場が感じ取っているかのようだ。
今の株市場の関心事は、「どこまで下げるのか?」でしょうか。
【日経新聞の朝刊】
株式投資とは、株を安く買って、高く売ることが目的。
それでも、これまでのところは、株を安く買える場面はあったとしても、高いと感じる場面がない。
だから、安いと思う場面で買って、また買ってと、下方へは敏感に反応して動くのに対し、上方へはまるで鈍感。といっても、下げ相場と言うわけではない。
だから、「またまた買い場が来たぜ!」という場面があっても、もう玉はありまへんよ。
それでも、魅力のある銘柄は見つかるわけで、煮え切らない上げ方の銘柄から、「買い場」を感じる銘柄へ乗り換えることになるわけです。
もちろんバリューを気にする個人投資家としては、PERの高いような主流株には手を出す気にはなれない。
今までの経験からか、大型の主流株が買われた後に、小型の株(出遅れ銘柄)が買われるように感じるため、「いよいよか!」と思ったりもするわけですが。
ファンダメンタルズは良いが、センチメントが強気になれないような状況で、個人投資家が比較的安全に勝ち続けようと思えば、なんだか気持ち的につまんない感じではありますが、そんな方法しかないような気がしております。
中国株のナイフはいまにも底抜けて落ちて来そう。また原油や銅はそんな中国の状況を先取りして下落しているようで、Mr.バリュー様はご降臨されているようだが、「再び落ちて来そうなナイフ」に手が出ない状況は続くのかも知れませんね。
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投稿日:2015年8月22日
カテゴリー:
酒屋の株話