2010年、中国、香港などアジアの爆発的な高級ワイン需要により価格は急上昇!!
The Liv-Ex Fine Wine Exchange さんのワイン・インデックスチャートです。
The Liv-Ex Fine Wine Exchangeによると2010年の12ヶ月間に高級ボルドーワインへの投資は金や原油、株式への投資よりも利益をあげることができたのだそうだ。
指標のインデクスはトップの五つのボルドーシャトーの10種類のヴィンテージのインデックスで、このインデックスが2010年の間に57%上昇した。同じ時期に金価格は35%の上昇。原油価格は20%の上昇。S&P500は13%。FTSEは11%と高級ワインの上昇幅はメジャー投資商品の上昇幅を大きく上回ったのでした。
Liv-Exの話では、とてつもなく大きな高級ボルドーワインへの需要が中国、香港を中心としたアジアから出てきたのだそうだ。
ダイレクターのジェームス・マイルスさんは、引き続きシャトー・ラフィット・ロートシルトが市場を引っ張っており、一年前と比べて同じヴィンテージで価格は倍になっていると。さらにこの高級ボルドーワインの価格上昇は他の産地の高級ワインにも広がっており、ブルゴーニュやソーテルヌへの需要が増加している兆しもあるらしい。
過去に経験がないぐらい価格が上昇した高級ボルドーワインは”買い”なのでしょうか?”売り”なのでしょうか?大量の余剰資金が金や原油と同じように高級ワインに流れ込んでいるのですから、金や原油の価格が下がらないと高級ワイン価格も下がらないのかも知れませんね。
今年最初の築地での本マグロの競りでも最高値が付けられ、香港の回転寿司屋さんと銀座の高級寿司店さんが共同で競り落としたことが話題になっていましたが、これも中国、香港の影響力なのかも知れません。
日本に生活して酒屋のような地味な商売をしていて、なおかつ日本のバブル時代を一応知っている者としては今の高級ワイン市場の状況は、やはり高所恐怖症とも言える異常さを感じます。
と言うか「価格が上がっているから買うんだ!」という現在の中国人の強引な意見は、いつか日本でも同じ様なことを聞いたような・・・・・!(汗)
やっぱり手持ちがあれば”売り”ですかね!でも大きく値下がりする環境でもなさそうですが!!(汗)
それにしてもロンドンのワイン商の儲けは過去最高ぐらいにはなってるはずで、何ともうらやましい限りなのであります!
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カテゴリー:高級ワイン市況