今、ワイン投資で最高のパフォーマンスをあげようとすれば、そのカギは間違いなく中国の動向ですね!
写真とイラストの意味が分からないかも知れませんが、「パンダ(中国)がブル(強気)でラフィット価格をあげる!」ってことです!(汗)
現在、ワイン投資家の間で注目されているのがボルドーワイン2010年ヴィンテージの価格動向。2010年は通常の年よりも収穫量が少なく、かつ品質はとても良いと判断されているようです。
と言うのも2009年は最も素晴らしい年の一つとなり、その需要は非常に強く、価格はその前の最も素晴らしい年の一つである2005年ヴィンテージがリリースされた時の倍の価格となってしまったのです。2010年ヴィンテージも現在の状況が続けば、当然2009年を上回るぐらいの価格となる可能性があるのです。
ではなぜワイン投資といえば高級ボルドーワインなのか?投資の対象となる高級ワイン市場は200-300種類の限られたワインしかありません。しかも、ほとんどはボルドーワイン。これは投資の対象となるだけの量が確保できるからなのです。
例えば非常にレアワインで知れれるカリフォルニアの「スクり―ミング・イーグル」を入手しようと思えば、そこのメーリングリストに加えてもらわなくてはなりません。そこで初めて年に3本程度の入手が可能となります。入手してそのまま転売するだけで少なくとも投資額は倍にすることができるでしょう。しかしある程度のまとまった資金を投資しようとすれば、それはほとんど不可能なことなのです。
ワイン投資の方法には古くから伝わる伝統的な方法があります。たとえば3ケースのワインを購入したとします。3~5年の間寝かせて2ケースだけ転売し、その資金で新しいヴィンテージのワインを3ケース購入します。最初に購入した1ケースは自分で楽しんでもいいし、予想以上に価格が値上がりしたときは転売もできます。この方法を継続して行くのです。
日本の場合、現実的には利益に対して税金を支払わなくてはならないため同じ様に行うのは難しいのですが、現在最もホットなワイン市場である香港などでは可能な方法となるのだと想像されます。
ワイン投資のコツを専門家は「ワインの価値を最大限にすることが、ワインの量を最大限にするよりも大切!」と言っています。つまり、もし100万円のワイン投資を行なう場合、1ケースを100万円で購入する方が、10ケースをそれぞれ10万円で購入するよりも良いということ。管理のコストや各種の手間も少なくて済みます。
伝統的にベストなワイン投資先は、最高の生産者から良い年のワインを購入することですが、最近では有名ワインのオフヴィンテージやセカンド・ワインでも投資としては魅力的なリターンが期待できます。例えばCh・ラフィットロートシルトのセカンド・ワインであるカリュアド・ドゥ・ラフィットも中国からの人気で価格は非常に堅調に推移しています。
現在、香港を中心に沢山のワインコレクターやワイン投資家が存在しますが、この方達はワインのことだけ見ている訳ではありません。アートや不動産、金、株・・・・・・などなどの資産のポートフォリオの一部としてワインを保有しているのです。2008年のリーマンショックでは約25%のワイン市場の調整を経験しましたが、その後は勢いのあるリカバリーとなり、昨年は他の投資商品を引き離す程の素晴らしいパフォーマンスとなりました。
スイス銀行のようなヨーロッパの伝統ある大手金融機関では大昔から資産のポートフォリオの一部としてのワインの保有を提案してきたのだそうです。ハイパーインフレが懸念される新興国を中心に、富裕層のワイン投資は、そのパフォーマンスの素晴らしさから金などと同じく資産ポートフォリオの主要商品の一つとなる可能性があるのです。
5年~10年程前、国際原油価格はそれまで1バーレル$30あたりが最高値圏のイメージがありましたが、状況が変わると一気に1バーレル$150あたりまで上昇しました。高級ワイン市場も今、それぐらいの状況の変化が到来しているのかも知れませんね!
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カテゴリー:高級ワイン市況