ワイン情報サイト「デキャンター.com」の伝えるところでは、ブルゴーニュでの2年連続での激しい雹嵐によりブルゴーニュワイン価格の上昇は避けられそうにないようだ。
特にコート・ド・ボーヌの北部での被害がひどく、ほとんど全滅の状況なのだそうで、ポマールやヴォルネイもこの被害の大きい地域に含まれるとのこと。
ブルゴーニュワイン事務局は雹の被害はブルゴーニュの4.5%に過ぎないとしており、2013年の収穫はここ10年の平均値より最大で10%低い水準と予想している。
しかし、2年連続の低収量でブルゴーニュワインの供給能力は低下しており、その価格はスクイーズと表現できる程に締め上げられる可能性があるのだそうだ。関係者曰く「もし実際に市場に探りを入れたなら、おそらく2013年ヴィンテージのコート・ド・ボーヌはほとんど手に入らない、他のエリアでも例年よりは低い水準の量しかない。」と。
また、「コート・ド・ニュイでも予想以上に供給量は減少しており、雹の被害に合った地域では、不ぞろいのサイズや成熟により多くの畑で収穫量が低下している。」としている。
しかし、天候被害は受けたが2013年ヴィンテージの品質に対しては希望もあり、実際にホスピス・ド・ボーヌのオークションでは2012年ヴィンテージの品質に驚かれたとのことで、畑の管理状況が良ければ品質の良いものは出てくるようだ。
被害を受けた生産者は政府援助や税金の免除、金融機関への返済延期などを求めているとのことで、約半分の生産者は災害保険には加入していなかったとのこと。この被害によりブドウの栽培が現在の樹では出来ない可能性のある畑もあるようだ。
この状況で価格の上昇は仕方がないとしても、テーブルの上のグラスの中身がブルゴーニュワインから他のワインに代わることの方が関係者にとって最も危惧さることのようだ。
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