高級ワインの業者間取引サイト Lie-vx によればシャトー・ラフィット・ロートシルト2000がピーク時から55%安い1ケース£9,985で取引されたとのことだ。2009年に一時的に£10,000を割り込んだことがあるが、それ以降では初めての£10,000割れとなる。
一方、シャトー・ムートン・ロートシルト2000は引き続き£10,000を超える価格で取引されており、これでラフィットとムートンの価格は逆転した。
ラフィットがここまで値下がりした理由はもちろん中国からの需要の減少。
ちなみに評価はムートン2000が96+、ラフィットが98+でラフィットの方が上。ある意味割安感が出てきたのかも知れません。
プラチナ/金レシオが米株価と相関関係があると言われますが、ラフィットと中国株価にも相関関係があると言われます。もっと言えばラフィット/ムートン・レシオ(倍率)に中国株との相関関係があるように感じます。
2005年ごろまでは同じような価格だったラフィットとムートン。中国の富裕層にとってラフィットがアルティメイト・ギフトとなったことから、ラフィットだけが2011年のピークまでに約8倍に価格が上昇したのでした。
それが今月、ピーク時の半値以下の水準となり、同じように高級ワインではあるがやや評価の低いムートンの価格を下回ったのです。
そんな状況がラフィットの取引を活発にしているようだ。
さて、中国株は足元で上昇に転じている様子。ラフィットの取引は活発でムートンより安い。
果たして、中国でのアルティメイト・ギフトであるラフィットが中国株と同様に価格上昇に転じるのか?
たぶん若いヴィンテージはまだ難しいかも知れません。でも若くないヴィンテージに関してはそろそろかも知れませんね。
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