酒類の業界紙「ハーパーズ」にラボバンクのアナリストのコメントが掲載されておりました。
【酒倶楽部ステップ店内で販売されているデイリーワイン】
「アベノミクスでデフレを脱してゆるやかなインフレへ!」と同じような話なのですが、現在の世界的なワインの低在庫水準は、ワインを扱う小売店や流通業者にとって、商売を建てなおす機会にするべきで、タイトな供給量を反映させての価格の見直しや、価値の再創出を行うべきだとのこと。
現在の世界のワイン在庫量は、ここ12年の間で最低のレベル。2006年と比べると40%低い水準にある。
低在庫水準は、特にバルクワイン(業者間での桶売り)の価格の上昇につながっており、特にスペインやフランスのバルクワインが上昇している。
2012年のワイン供給量は6%の減少、消費は前年と同じ水準で状況は改善されていない。
しかし、価格の上昇は同時に消費の減退につながりやすく最終的な販売価格は ”なかなか値上げができない” 状況にあるようだ。
そこで、その非常に敏感で神経質な販売価格を少しづつ値上げして、消費者がその価格を受け入れるのか、それとも他の酒類に移るかを見極めるべきなのだそうだ。
どの市場でも世界的に同じような傾向なのかも知れませんが、原料価格が上昇して、為替市場が動いて、それでも「それほど値上がりしてない」のは、その ”価格に敏感で神経質な現代の消費動向” に理由があるようです。「安値覚え」ってやつですかね。
それでも、何かの機会があれば、少しづつでも「値上げ」の方向にあるのは間違いなさそうで、これがいわゆる ”ゆるやかなインフレ” ってやつなんでしょうか。
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カテゴリー:高級ワイン市況