ワイン専門誌デキャンター.comによれば、2011年中国のワイン輸入量は過去最高を更新。しかし輸入ワインの内容には変化が見られたのだとか。
中国市場で注目されているアイスワイン。
3月に中国で開催されたワイルド・ワイド・ワイン・サミットでの発表によれば、中国の2011年のワイン輸入は12億7千万ドルで2010年から94%の大幅上昇となったのだそうだ。
しかし、これまでのワイン輸入と異なり、フランス産ワイン一辺倒というわけではなく、チリ産やギリシャ産のワイン輸入が大幅に増加した。ギリシャの中国向けワイン輸出はもちろん過去最高。
アナリストのジェニー・リーさんによれば、中国のワイン市場は急速に洗練されて来ており、あまり知名度のないワイン生産国も20~30代の急増する都会のワイン・プロフェッショナルにより注目されているのだとか。
中国のワイン市場のカギは、ワインはデイリーに楽しむ飲み物の一つであり、健康的なお酒だと考えていること。そして様々なスタイルの国のワインを積極的に楽しみたいと考えていることのようだ。
それから、中国のワイン市場には今まで誤解があったのだそうです。長い間カベルネ・ソーヴィニョンだけが市場で好まれていると勘違いされてきました。これは中国人の好みを反映したものではなかったのです。実際には中国の消費者はもっとフルーティーで渋味の少ないワインを好むのだそうです。
現在中国の消費者はアスティ、マスカット、リースリング、アイスワインなどに強い関心を持っているとのこと。
また、ニュージーランドからの輸入も大幅に増加しており、高過ぎるフランスワインに代わってニュージーランドの高級ブティックワインが好まれる傾向にあるのだそうだ。
ということで、実は中国人はカベルネ・ソーヴィニョンがあまり好きではなかったと言う、驚くべき事実でした!!中国ではもうボルドーワインバブルは昔のこととなり、新たな展開の強力で底堅いワイン市場が拡大して来ているようですね。
次はニュージーランド・ワインバブルか!?(笑)
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