「酒屋の株話」懐疑の中で育つ

 

 

米相場の大相場師は、相場の極意を「採算を買い、人気を売る」と。

もし、今の日本株を目にしたなら、もちろん銘柄にもよりますが、「採算を買いまくれ~!」ってコトになるような気がします。

 

東証1部の時価総額が、バブルのピーク以来25年ぶりに過去最高を更新したのだそうだ。

平成バブルやら、ITバブルやらを超えたわりには、まったく割高感がなく、過熱感もない。

「外国人投資家が、主に採算を見て買ってるだけの上昇相場では!?」もしくは、「クジラが堅実に下値を拾っているだけの上昇相場では!?」みたいな印象。

平均のPERだって、平成バブルが62倍、ITバブルが115倍、それが今のPERはたったの17倍。

まったくもってそっけない。

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少子高齢化と人口の減少トレンドで、国内の商売のほとんどがパッとしないため、ほとんどの個人の景況感は改善せず、従って株式市場も強気になれない。

しかし、企業業績はすさまじく改善。それでも、数字だけで実感できないため、株式市場には懐疑的な立場。

また、チャートを見れば十分値上がりしているようにも見えるため、とりあえず売却して様子見を決め込む。

そんな状況が推測できます。

「悲観の中に生まれた上昇相場は、懐疑の中で育っている」ということでしょうか。

そんな弱いセンチメントと、強いファンダメンタルズの、双方が逆行しているような状況からは、「平成バブルのピーク3万8915円あたりは、スルッとあっさり抜き去ってもおかしくないんじゃないの!」ぐらいの強烈な力強さ、底堅さを感じる次第。

不安定なマクロの状況、企業の不祥事などネガティヴ要因、取引手法の多様化での大量の売り・・・・・・などでの株価の調整があれば、よく吟味して採算を買うべきだと思うのです。

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