「酒屋の株話」センチメントとトレンドフォロー

 

 

ビットコインはなぜあれほどまでに買われたのか。

想像するに価格が上昇し続けることによって、他には特に理由がなく市場心理が強気に傾き、まるで平成バブルのような状況に至ったのでなないか。

結果として、買いが買いを呼ぶようなトレンドに追随した買いが次から次へと参入したのだ。

また、割高も割安もない金融システムの一部である仮想通貨に対する熱狂で、仮想通貨業者は荒稼ぎした。

そんな盲目的とも言えるような状況は、今の日本株市場も同様なのかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

個別の日本株を見れば、好業績を発表したがコンセンサスに届かなかったり、マクロの先行きに不透明感があるとの理由付けで売り込まれるケースが多い。

理由などはとりあえず置いといて、動く方向に投機的に仕掛けているようなのだ。

「なぜ売るのか・・・・それは価格が下がっているから」と言うことなのだろう。つまりはそれが弱気の市場心理を反映したバイアスでもあるのだろう。

また、世界的にも株式投資に対する慎重論が台頭してきているようだ。

6月には世界のインデックス運用の株式ファンドから25億ドルの資金が流出したとのことで、2016年5月以来、2年1ヵ月ぶりの月間での資金流出となったとのこと。

もっとも2016年5月以降は、NYダウも日経平均も継続的に上昇しているため、それは逆に良い兆候と言えるのかも知れないのだが。

取引手法は多様化しており、「売り」と「買い」ではどちらが正解なのかというようなことは、もうあまり意味がないのかも知れない。

それでも、個人がAIとガチで争うことなく、また長期で臨むなら、将来性を考慮し、長期的に見れば営業利益の推移と、株価の推移が同調することを考慮すれば、この状況では「買い」こそが、サルカニ合戦での柿の種を選ぶことになるのではないかと思う。

 

 

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