日経平均株価は今週ついに22,000円を突破。
まさに「押し目待ちに押し目なし」の様相。まるで格言のモデルケースのようだ。
この状況を経済状況や政治情勢からの因果関係として説明するのは無理があると思う。市場心理や、信用取引の取り組みなどのテクニカルな要因が影響しているとみられるからだ。
相場の値上がりに起因するペイントレードと呼ばれるようなプロの買い、信用や先物、オプションの買戻し、そこに個人の転売がスケールアップで入って来るような、いわゆる回転が効いている過熱感のない健全といえる取引が続いている。
東京証券取引所を設立した渋沢栄一は、「取引所設立初期に活躍した人々は、すべて無学であった」と記している。人々は米相場で身に付けた長年の知恵を頼りに取引した。
これは米国の株式市場で活躍したジェシー・リバモアなども全く同様であり、市場心理を読み解くことの重要性を記している。
そんな智恵は市場参加者にとって、経済学以上に重要と言えるのかも知れない。
日経平均株価は値上がりを続けている。そして高所恐怖症ぎみの市場心理。この恐れを抱いている市場心理の相場はまだまだ強そうだ。
ある証券会社では個人投資家の待機資金が過去最高水準に積み上がっているという。また、いわゆるクジラの買いも控えているようだ。
日経平均株価がもし調整すれば、押し目買いが待っているということだろう。ジリジリとしたしつこい値上がりになりそうだ。
一方、中小の成長株では景色がちょっと違うようだ。
急激に値上がりした銘柄を売り、他の銘柄を買うようなオペレーションが行われているのだろうか。決算発表を前に理不尽に売り叩かれているような印象の銘柄がある。
業績次第ではあるが、こちらも再帰的な上昇に加えて、業績相場が期待できるということではないか。
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