ほとんどの個別銘柄にとって、今回の地政学リスクもまた買い場となったようだ。
しかし、その後の値動きがさえない。季節要因なのか。
株価とはその企業の価値そのもである。
しかし、その株価は企業の価値を正しく反映してはいないと考えられている。市場心理と呼ばれる市場参加者の心理や思惑が株価を形成するからだ。
かのジョージ・ソロスの言葉である「市場は常に間違っている」と言うことなのだろう。
市場が人気化すれば、たくさんの資金がより高い価格で売り抜けるために買いに入る。その積み重ねが臨界点に達すると暴落や恐慌に至ることになる。
今の日本株は銘柄にもよるがファンダメンタルズは良好だと思う。それでも、全く人気化する気配はない。
従って何か突発的な出来事で急落は起きるのかも知れないが、暴落や恐慌と呼ばれるような状況に陥るとは考えにくい。
つまりは日本株を安全に買える期間が継続しているということではないか。
「人間は将来が現在の延長線上にあると考えがちである」と言われている。今の日本株市場はそんな心理状態が支配的になっているのではないかと思う。
市場は加熱しやすい一方で、臆病にもなりやすいということだろう。
「もし日銀が売りにまわれば・・・」「もし海外投資家が売りにまわれば・・・・」「もしNYダウが崩壊すれば・・・・」など、危惧するべきことはあるのかも知れない。
それでも業績の拡大が見込めるような個別企業に注目すれば、まだまだ素晴らしい買い場を与えてくれている状況だとみることもできる。
株価に上昇傾向が強まれば市場参加者の心理は変化し人気化する。そうなる前に買うべきなのだ。
EV、IOT、高齢化・・・などなど、業績の拡大が見込める個別株を、安全に購入できる場面が継続しているということではないか。
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