地政学リスクの高まりや、トランプ米大統領のドル安発言による円高、そして株安。
昨年末の「トランプリスク」と呼ばれ、企業業績を無視して円高、株安に動いた状況に似ているような気がする。
もちろんそのリスクの大きさは、今回の方がかなり大きいような気がするのだが。
「トランプリスク」⇒「トランプ相場」⇒「地政学リスク」・・・と来て、この「地政学リスク」のゆくえの予想がまったくできない。最悪の事態に陥るのかも知れないと市場は恐れている状況なのだと推察される。
そんな底知れない恐ろしさが今の日本株市場のコンセンサスと言えるのではないか。
「コンセンサスは逆指標」とは、相場の世界の古典であり普遍的な考え方。不完全な情報に基づく認識で、もしのそコンセンサスが恐れの認識なら、それは買い場ということになる。
もちろん「もしコトが起きたら!」みたいなリスクはあり、「東芝をガッツリ買えるのか!?」みたいな状況と同じようなことなのかも知れない。
それでもマクロ経済と同じぐらい、地政学リスクや政治の駆け引きは分からない。
そもそも「なんで、朝鮮半島のリスクでドル売り、円買いなんだ?」みたいな疑問もある。
ならば、企業業績や市場心理のみに注目して、理解できないことは理解しなくて良いのではないかとも思う。
好決算が予想されている決算発表を控えたこの時期、恐れによる認識の行為が一巡すれば、ポスト「地政学リスク」が始まると期待したい。
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投稿日:2017年4月15日
カテゴリー:酒屋の株話
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